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見出しアリラン「不穏曲」(禁止曲)の摩訶不思議 (2013年12月30日)

 
韓国のカラオケでアリランは唄えない?






マスゲーム「アリラン」
 かつて、日本民間放送連盟(民放連)は自粛的に「注意歌謡曲指定制度」、いわゆる「放送禁止歌」を設け、このガイドラインに触れる歌(曲)はテレビ、ラジオでの放送を避けてきた。朝鮮半島に関わる歌では、フォーク・クルセダーズが唄った「イムジン河」(曲・高宗漢、詞・朴世永)が、南北分断の国際的な政治状況が配慮され「放送禁止歌」となった。1983年、この制度は廃止されたが、韓国から似たような話が届いている。
 
 韓国の一部メディアは、国防部が「アリラン」を「不穏曲」(禁止曲)に指定したと報じた。
韓国では「アリラン」がカラオケで唄えないらしい。カラオケ店で「アリラン」をリクエストすると、「国防部の要請で削除された曲です」と表示される、とのことだ。
 「アリラン」は、南北統一への願い、民族的感情を奥深く秘めた朝鮮半島を代表する伝統民謡として愛唱されてきた。1920年代の日帝植民地時代、「アリラン」は朝鮮総督 府が反日感情が高揚することを警戒し「特別禁止曲」に選定している。それほど、 「アリラン」は朝鮮半島の民族的感情と情緒の高揚に大きな影響力を発揮してきたわけだ。
 北朝鮮では「アリラン」が大衆民謡として愛唱され、ギネスブックにも登録された大マス ゲームに同じ名前をつけ、外国人にも知られている。韓国でも、「京畿道アリラン」「蜜陽アリラン」「永川アリラン」など地方色豊かないろいろな「アリラン」歌謡が愛唱されている。今回の禁止曲への指定は日帝植民地時代を思い起こさせる措置だ。
 何故、韓国はいま伝統的民族歌謡「アリラン」に「不穏曲」の烙印を押したのか。その心理が分からない。
 




(Asia Watch Network 村上知実)













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