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見出し今年(2013年)の北朝鮮は?  (2013年2月25日)

 








 北朝鮮の新年は、牡丹峰楽団の公演で幕をあげた。金正恩第1書記は2012年の大晦日に駐朝外交代表を招いて祝杯をあげ、
また、新年を迎える際は、国民とともに牡丹峰楽団の公演を鑑賞したのだ。北朝鮮としては歴史に類例のない異例なことだった。

 昨年7月、初公開された牡丹峰楽団は、北朝鮮の国民だけでなく世界から注目を集めた。未だにその映像が話題になっている。派手に点滅する照明、超ミニスカートの演奏家、ボーカルのエレガントな衣装、それに映画「ロッキー」のテーマ曲とミッキー・マウスキャラクターまで登場した。世界的なヒット曲である「マイ・ウェー」の演奏もあり、これまでの北朝鮮のイメージを一転させた。いまにも「自由の世界」へ転向するのか、と思わせたものだった。

 この牡丹峰楽団が大晦日に再び登場したわけだ。公演中、観客も興奮して歓呼し、演奏に合わせて手を振りながら踊る一幕もあった。北朝鮮特有の演出・構成も復活した。金日成主席が存命の時、国民の間で愛唱されていた「世にうらやむものない」の演奏で始まり、世界名曲紹介では旧ソ連の「正義の歌」と中国の「祖国を歌う」が演奏された。旧ソ連や中国で民族主義、愛国主義を鼓舞してきた歌をボーカルが熱唱する。

 昨年7月の演出が新・北朝鮮なら大晦日公演は旧・北朝鮮方式かもしれない。
いずれにしても、元旦午前0時に幕をあげた牡丹峰楽団の公演は、観客の熱狂で盛り上がり、国民の心をつかもうとする演出がにじみ出ていた。今年、北朝鮮が進む方向を暗示しているのではないか、と思う。




(Asia Watch Network 北朝鮮取材班)












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