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見出し北朝鮮の外国語テレビ教育  (2013年6月14日)

 






 北朝鮮のテレビは、3つのチャンネルしかない。衛星放送で世界中に流される「朝鮮中央TV」のほか「マンスデ(万寿台)」、「リョンナムサン(竜南山)」チャンネル(局)がある。しかし、この2チャンネルは平壌以外の地域では視聴できず、放映時間も平日は午後5時から11時までに限られている。エネルギー状況は十分でなく停電もあるようなので、一日中放送を流す必要はないかもしれない。
 北朝鮮では各家庭でのインターネット接続は制限されており、国民の情報入手手段としてのテレビは重要だ。北朝鮮には視聴率調査といったものはないが、各局各番組とも高視聴率と思われる。平壌の3チャンネルはそれぞれの特色を生かし、どこかの国のように似たような演出、同じタレントばかりが出演するテレビ番組とは、ちょっと違う。

 注目を集めているのが「リョンナムサン」局だ。「リョンナムサン」の由来は金正日総書記が卒業した金日成総合大学の校内にある山の名前からとったという。大学生を視聴ターゲットにし、実際に平壌の若者の人気を集めているようだ。
 放送は1週間のうち3日。科学技術、社会科学、外国語教育関連の番組が主に組まれている。学生は勤勉だ。科学、外国語のレベルは高い。街中いたるところで本を読む学生を見かける。外国語に興味を持つ子供も多い。「リョンナムサン」の外国語教育番組は工夫がされ、外国語を学ぶ番組の放送の後に外国語映画が字幕や吹き替えなしで放送されるという。

 英語の場合、ほとんどテレビ漫画が放映されるらしい。いわゆる「旧東側」諸国のものでなく、旧西側諸国のテレビ漫画だという。西側文化の浸透を厳しく制限し「閉鎖国家」と呼ばれている北朝鮮で、旧西側諸国のテレビ漫画が放映されているのは驚く。
 「リョンナムサン」が放送する外国語教育は英語、ロシア語、中国が中心だ。以前、日本語が注目された時もあったが、いまや不倶戴天の敵国言語となり、日本語へ興味を持つ若者はいないようだ。
 日本のテレビ漫画は多くの国で放送されている。北朝鮮でも放送される日が来るのか。







(Asia Watch Network 村上知実)














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