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見出し北朝鮮とブランド製品     (2013年9月20日)

 




「ポムヒャンギ」香水



「ポムヒャンギ」化粧品セット
 欧州ではブランド名を利用する経済・貿易戦略が注目されている。ブランド製品は経済環境の変化による影響をあまり受けない。ブランド戦略とは、この無形資産を有効利用して業績を上げるのが目的だ。日本はまだ本格的な景気回復とは言えないが、欧州ブランド品の売り上げは好調で、日本市場を狙った商品開発や限定品が相次ぎ、大規模出店も進んでいる。
 意外なことだが、平壌から届いた情報によると北朝鮮でも「ブランド」戦略が始まったという。といっても経済制裁下、欧州などのブランド製品は輸入できない。あくまでも、国産の「Made in D.P.R.Korea」 の商品だ。

 「ブランド」とは生産・製造者(社)が商品に取り付けていた商標やマークなどの付属物で、北朝鮮のものは、国営企業がほとんどのため、「ブランド」とは無縁だった。しかし近年、ブランドを意識した販売戦略が注目されている。
 その一つの例が、「ポムヒャンギ(春の香)」化粧品である。このブランド化粧品は、北朝鮮全地域を独占し、女性の間でもっとも人気を集め、信頼されていると言われている。
 「ポムヒャンギ」化粧品は、外国人観光客への販売も視野に入れ、外貨商店にも積極的に進出した。地元向けのローションとかクリームなどに限られていた商品を、数十種類に増やした。「ポムヒャンギ」香水は外貨商店の人気商品になっている。

 北朝鮮の悪口を「身上」にしている、ある独立系の情報発信集団が「北朝鮮で携帯電話規制」と、
いつものデタラメ情報を流した頃、金正恩第一書記は、携帯電話の生産現場を視察していた。そこで、国産ブランド製品の生産が国民に民族的誇りと自負心を抱かせると興味深い発言をしている。

 ブランド価値を重視する傾向は、北朝鮮が「欧州式戦略」をある程度、許容する、という何らかのサインではないか。
 






(Asia Watch Network 村上知実)













English version (英語版)


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