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見出しアジア大会で自信をつけた北朝鮮  (2014年10月7日)
日)



アジア大女子サッカー決勝






女子サッカー表彰式の後、
南北のチームは一緒に記念写真



南北協議 (韓国・仁川/10月4日)


 韓国・仁川で開催された第17回アジア大会は4日、閉会した。北朝鮮が獲得した金メダルは11個で、 前回(2010年)中国・広州大会の6個を、ほぼ「倍返し」する好成績だった。
 男女の重量挙げでは4階級を制しているが、北朝鮮国内が熱狂したのは女子サッカーだろう。朝鮮中央テレビは放映していた映画を中断し「わが国の女子サッカー選手らが日本チームに打ち勝ち、栄誉の第1位を獲得した」と優勝を報じている。

 今回のアジア大会で北朝鮮の女子サッカーはエキサイティングな試合が続い
た。準決勝戦では韓国と対戦。北朝鮮が2−1で勝利した。開催国、韓国の人々は複雑な気持ちで観戦したことだろう。フィールドで南北双方は真剣勝負を展開したが、韓国の観客は勝負の決着を望まなかったのではないかと思う。
 決勝戦は3大会連続で日朝の対決となった。日本を声援するのは30名足らずの
サポータのみ。仁川の文鶴競技場は、日本にっとては完全なアウエイとなった。
韓国のメディアは、観客はみな北を応援していた、と伝えている。
 試合は前掛かりになる日本の隙を北朝鮮は冷静に攻め込んでいた。試合終了間際、北朝鮮は3点目を奪い試合は決まった。3-1で、日本の連覇を北朝鮮が阻止した。

 ギクシャクした状態が続く南北関係がアジア大会を機に変わる気配が出てきた。北朝鮮は、統一の主体は北と南、海外の朝鮮民族全体であり、「わが民族同士」の立場を堅持すべきだと主張してきた。
 この「わが民族同士」の主張を韓国は
無視するような姿勢で、国連では核開発や人権問題で北朝鮮を非難してきた。しかし、競技場では、南北がごく自然に勝利に悦び、負けを慰藉しあった。これは、同じ民族にとってありふれた光景かもしれない。

 北朝鮮はアジア大会閉会式に軍総政治局長で国防委員会副委員長の黄炳瑞氏を
急きょ派遣した。崔竜海・国家体育指導委員長、金養建・党書記も同行している。
 韓国の金寛鎮国家安保室長、柳吉在統一相と会談した。朴槿恵政権誕生以来、最も高位の南北会談となった。世界は南北関係改善の転換点になるのではと注視している。





(Asia Watch Network 小堀新之助)














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