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見出し対日戦、底力の理由      (2014年11月4日)
日)












スポーツ科学院 リ・ドンギュ副院長


 韓国・仁川で行われたアジア大会女子サッカー決勝は北朝鮮が日本を3-1破り優勝を飾った。日本対北朝鮮の決勝戦は3大会連続で、前々回の2006年は北朝鮮、前回、2010年は日本が優勝している。

 北朝鮮国内は、快挙を成し遂げたサッカー女子代表に称賛の声が上がっている。決勝戦はテレビ放送された。北朝鮮で「スポーツ博士として知られる」スポーツ科学院のリ・ドンギュ副院長(78歳)は、北朝鮮の強さを次のように分析している。
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ー女子サッカーが優勝した秘訣は?
 試合の運び方が以前と違ってきた。選手が優勝を強く意識している。スポーツ強国建設を進めている金正恩元帥は、これまで何度も試合を観戦し、練習を朝鮮式にすれば、必ず勝つという信念を選手に与えた。
ー朝鮮式とは?
 決勝戦では攻撃と守りの間隔を狭め相手に時間的余裕を与えなかった。常に試合の主導権を持っていた。3点目はゴール前の奥でかなり低い位置からホ・ウンビョル選手がダイビングヘッドで合わせているが、これは難易度の高い動作だ。この技術は、わが祖先の武道の一種類である「平壌ナルパラム(疾風)」の動作を連想させる。
ー北朝鮮女子サッカー展望は?
 1985年から始まった我が国の女子サッカーは猛スピードで発展している。世界的な強豪チームの地位を占めるのは近いと思う。男子サッカーは、未熟な部分もあるが、2014年のU-16アジア選手権では優勝した。男女ともサッカーの展望は明るい。
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 日本と北朝鮮の代表チーム(男子)のFIFAランキング(10月23日現在)は日本の52位に対し、北朝鮮は148位と大きな開きがある。しかし、対戦成績は17戦7勝6敗4引分けでほぼ互角といえる。
 女子サッカーは日本の3位に対し、北朝鮮は11位。なぜ、対日本戦となると力を発揮するのか。

 リ・ドンギュ副院長は次のように語る。「優勝して共和国旗が掲揚されると私は涙ぐむ。自分は南朝鮮(韓国)慶尚南道馬山市生まれで、父と一緒に日本に渡った。朝鮮民族の悲哀を幼い時から体験してきた。日本帝国主義時代、1930年のベルリン五輪で優勝したわが国のランナーは日の丸を胸に着けなければならなかった。プロレスラーの力道山は朝鮮人であることを自負できなかった。私たちの涙が、対日戦で選手の力になるのだろう」。



(Asia Watch Network 村上知実)












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