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見出し羨望の科学者・教育者向け高級住宅 (2014年11月26日)
日)








金策工業総合大学金属工学部 キム・チョルホ 学部長


カン・ブンオクさん


 北朝鮮では科学者や教育関係者向けの高級住宅が相次いで建設されている。科学・教育重視政策の表われなのだろうか。金正恩第1書記も何度か建設現場を視察している。
 10月21日には、金策工業総合大学の教職員350余世帯が、専用住宅に入居する様子が伝えられた。「億ション」と見間違えるような高級住宅は、羨ましい限りである。
 場所は平壌市内中心部、風光明媚な大同江の畔(ほとり)で、46階建ての高層住宅である。最近建設された、科学者や教育関係者向け住宅の中でも、今回の金策工業総合大学、教職員向けの住宅は最高級レベルと言えそうだ。

 17階1号に転居したのは、金属工学部学部長のキム・チョルホ博士(53歳)の家族だ。
 ーこのアパートにはどんな教員が入居したのですか。
 キム・チョルホ博士:入居した教員はほとんどが院士、教授、准教授、博士です。年齢別に見ると60歳以上が20%、46歳から59歳までが60%、46歳 未満が20%です。
 ー入居した感想は。
 キム・チョルホ博士:全く夢のようです。4人家族で面積が210余平方メートル、居間だけでも6部屋あります。台所は使い勝手がよく、食堂にも高級品が備えられています。椅子の座りごこちは申し分ありません。バスルームは2つ。40点の真新しい家具が備わっています。さらに地熱による冷暖房システムが導入されて、室温を快適に保つことができるようになっています。すべての生活条件が整えられており、隅々まで配慮が払われています。ベランダには熱線反射ガラスが張られ卓球台が置けるほど広いです。
 施工や備品も私が宿泊した外国の五星ホテルに劣らないと思います。社会主義的栄耀栄華とはこういうものだと実感しました。強盛国家建設のために一層奮闘するという決意を固めています。

 キム・チョルホ博士の妻で、平川区域セマウル診療所で所長を勤めるカン・ブンオク(49歳)さんは新居について興奮しながら次のように説明した。
 「入居した日は100人以上の人が訪ねてきました。出張で地方から平壌に来ていた人たちは、朝鮮の風習どおりマッチを1箱ずつ持ってきて祝ってくれました。外国人や海外同胞も訪ねてきました。日本に住む海外同胞教育者は、日本なら部屋だけでも1平方メートル当たり1万〜3万ドルはする、このような高級住宅を無料で提供してもらうということは想像もつかない。このアパートを見ただけでも朝鮮の教育重視、人材重視の政策がよく分かると言いました。生活が苦しかった『苦難の行軍』の時期、夫は家族に対して肩が狭い思いをしたものです。あの時、夫が教育者であることを誇りに思えなかったです。今はそれが悔やまれてなりません。教育者の妻であることがこんなに誇らしいことだとは思いも及びませんでした」。

 金正恩第1書記は、高級住宅が完成した直後の10月16日に現地を視察している。
室内の出来栄えを入念にチェックし、最上階からの景色に満足感を示したという。そして、「社会主義的栄耀栄華を享受しながら教育活動と科学研究活動を行うことができるようになったとし、教育者が幸せに暮らせるならうれしい限りである」との感想を述べた。

 11月18日、北朝鮮は国連で人権状況を非難する決議が採択された後、対抗措置としての核実験をちらつかせている。科学者や教育者の優遇政策とは無関係だと思うが。



(Asia Watch Network 小堀新之助)












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