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見出し北朝鮮の義務教育    (2014年4月7日)


 




 4月1日、北朝鮮でも新学年度がスタートした。新入生は緊張と期待に膨らむ胸に赤い花をつけ、入学式だけは親と一緒に学校へ行く。入学式に付き添った親が教室では後ろから我が子を見守る。その光景は日本とそう変わらない。

 今年の入学式は例年と少し違って親たちの関心が高いという。新たな12年制義務教育がスタートするからだ。これまで、北朝鮮では11年制義務教育(幼稚園1年、小学校4年、中学校6年)をとっていたが、小学教育を1年増やし5年制にした。中学(中等)教育も初級と高級に分けた。
 つまり、幼稚園の1年を日本流の小学1年とみると、小学6年、中学3年、高校3年となり、高校までが義務教育ということだ。日本より3年も長い義務教育を施すことになる。北朝鮮が人材育成に相当な力を注いでいる証といえる。

 「朝鮮のために学ぼう!」。このスローガンは殆どの学校に掲げられ、児童、生徒はこの言葉を肝に銘じ、勉強しているに違いない。ある小学新入生(女子)は入学式で「これから熱心に勉強してりっぱな科学者になり、金正恩元帥を喜ばせる」と話した。
 また、ある母親は「うちの子は音楽が好き。りっぱな芸術家に育て金正恩元帥のご配慮に報いたい」と語る。

 自分のためでなく、国家や指導者のために学ぶ、学ばせる。外国人が違和感を持っても北朝鮮の教育方針は明確だ。
※北朝鮮義務教育の歩み
 1956年8月 アジアで初めて初等義務教育を実施 (4年制―小学校4年)

 1958年11月1日 中等義務教育を実施 (7年制―小学校4年、初級中学校3年)
 
 1967年4月 中等一般教育と基礎技術教育、教育と生産労働を結合させた9年制技術義務教育の実施を
       決定  (9年制―小学校4年、中学校5年)

 1972年9月 世界で初めて11年制義務教育を実施 (11年制―幼稚園1年、小学校4年、中学校6年)

 2012年 最高人民会議第12期第6回会議で12年制義務教育実施を発布




(AsiaWatchNetwork 小堀 新之助)









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