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見出しもつれ合う東アジアの結びつき (2014年8月3日)





朝・露 合同野外演奏会



 外交交渉、外交関係を深読みするのは難しい。冷戦時代は東西陣営に別れ、基本的には大きな枠組みがあった。いまそれが崩れ、民族、宗教、歴史、文化といった多様な因子が絡みあいながら紛争・対立が起きている。

 北朝鮮の外交でも、従来の中、露などの「友好国」と米、日、韓の「適性国」といった大枠の分類が崩れていると感じる。もちろん、北朝鮮外交で重要な地位を占めているのが、中、露であることは間違いないが、それが永遠に続く保証はない。

 中国の習近平主席は、北朝鮮より先に韓国を訪問したことで、中朝と中韓関係に波紋を投げかけた。北朝鮮は面子を潰されただろう。しかし、北朝鮮がこの屈辱に黙って耐えるとは思えない。

 ここにきて、ロシアとの友好を深めている。最近、ロシアの軍楽隊が訪朝し、平壌で北朝鮮の軍楽隊と合同の野外演奏会を披露した。朝・露両国は歴史的にも結びつが深いだけに、ロシアの軍楽隊は平壌市民から熱烈な歓迎を受けた。

 平壌市内の各レストランではこれまでの中国系の音楽に代わり、ロシア系音楽が流されているという。
 また、市民にはロシア歌謡をマスターすることが奨励されているとの話も伝わってくる。

 中国のトップが北朝鮮より先に韓国のトップに握手の手を差し出したとき、北朝鮮はロシアとの交流を深め、没交渉だった日朝交渉を再開させた。日朝に関しては米・韓が警戒心を強めている。

 「人と人の交渉」、「トップの個性と個性」が反映する外交は複雑怪奇に変転するものかもしれない。


               





(Asia Watch Network 小堀新之助)















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