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見出しミサイルとシュート弾の脅威 (2014年8月20日)












2014FIFA U-20女子W杯
北朝鮮 はPK戦(3-1)で米国に勝利/8月16日

 北朝鮮は、2つのことで米国に対する自信を深めている。
 一つ目はミサイル・ロケットの発射技術である。ローマ法王が韓国を訪れた14日、北朝鮮は「超精密化された戦術ロケット弾」(朝鮮中央通信)を発射した。その2日後、カナダで開かれている2014年・U-20女子サッカーW杯の準々決勝で米国を打ち破った。二つ目の「自信」は、この女子サッカーである。

 サッカーの競技人口は2億7000万人といわれ、世界でもっとも普及している。
ファン・観客の興奮度もナンバーワンの熱いスポーツだろう。
 サッカーの試合がきっかけで戦争した国もあるほどだ(エルサルバドルと ホンジュラス)。
 女子サッカーといえば2011年、日本が米国をPK戦の末に優勝した時の熱気は今も残る。米国女子チームはFIFAのランキングで1位を保ち続けている。(日本女子は3位)その米国相手にランキング9位の北朝鮮が勝利を収めた。北朝鮮は狂喜に包まれたに違いない。

  北朝鮮による断続的なミサイル・ロケット砲の発射がアメリカに脅威を感じさせている中で、今度はサッカーボールが超大国・アメリカの自尊心を打ち砕いたことになる。
 金正恩第一書記の動向報道を注視していると、生産現場と軍事視察以外にスポーツ関係への指導・視察が見受けられる。ロケット砲の発射の2日前には、 韓国・仁川のアジア大会(9月19日開幕)に出場する女子サッカー代表の練習試合を観戦していた。

 北朝鮮は軍事大国とスポーツ強国を同時に目指しているように思える。言い換えれば、ミサイル・砲弾をサッカーボールのように精密にコントロールし、サッカーボールをミサイル・砲弾のように相手国に打ち込むということか。
 その相手国は米国を念頭に置いている。日朝はいま、「行方不明者調査」でハーフタイムの時間かも知れないが、北朝鮮は試合再開の備えを怠っていないだろう。





(Asia Watch Network 小堀新之助)














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