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見出し北朝鮮サッカー、その脅威の背景    (2015年12月9日)
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平壌国際サッカー学校




平壌国際サッカー学校  キム・チョルウン副校長
 北朝鮮サッカーは国際親善試合が少なく、その実力のほどが分からず、「不気味な存在」といわれている。
 ロシアワールドカップ2次予選では5勝1敗1分でグループHの首位をキープしている。日朝(男子)の対戦ではこの5年間、国際Aマッチ試合で日本は1勝2敗と負け越している。
 女子サッカーではFIFAランキング4位(12月1日)のなでしこジャパンも北朝鮮(FIFAランキング7位)にはここ5年間勝利がない。
 世界で不気味な存在感を示す北朝鮮サッカー。いまその実力は、強化されているようだ。

 子供たちのサッカー教育に力を注いでいる。平壌の風光明媚な島である綾羅島に平壌国際サッカー学校がある。2013年5月31日に開校したこの学校、北朝鮮サッカー選手の後進育成で着実な成果を出している。
 2014年3月、中国で開催された第3回「コディアン」国際少年サッカー招請競技大会で初の国際試合を体験したが、このチームの選手が最優秀選手賞と最高得点者に輝き、チームとしては国際試合初出場でいきなり優勝を果たした。

 平壌国際サッカー学校の敷地面積は12,200平方メートル(甲子園球場のグランド面積に近い)で、敷地内には校舎、寄宿舎、厚生施設の4棟が併設されている。 
 キム・チョルウン副校長(48歳)によると選手選考は、全国各地の9歳の児童らを対象に、優れたサッカーセンスを持った子供が選ばれるという。
 学制は小学班5年間、初級中学班3年間、高級中学班3年間で、基礎科目とサッカー実技が教育の柱となっている。ここでは海外からサッカー専門家や監督を招くほか、生徒を海外へサッカー留学させるなど、徹底したサッカー・エリート教育を施す。
 また、練習試合で実戦教育を積み重ねるが、この練習試合にこの学校の強さの秘訣がある。対戦相手は全国の実力ある青少年サッカーチームだが、相手チームは、2歳以上の年上となる。この練習試合では互角以上の試合を繰り返しているという。強さと実力は中途半端ではない。
 2年後の2017年、初の卒業生が巣立ち、北朝鮮サッカーを担う選手として、各体育団・サッカーチームに配置される。

 精神力では世界トップクラスの北朝鮮サッカーに、エリート教育システムが構築された。北朝鮮サッカーはその脅威を高めている。世界のサッカーファンの関心を集めるのは間違いない。


(AsiaWatch Network 小堀 新之助)














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