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見出し千里の道            (2015年2月6日)
日)

















 北朝鮮では、子供たちに金日成主席の足跡を踏査する体験学習を勧めている。
代表例としては、「光復の千里の道」の踏査がある。
 冬の厳しい季節に体験してこそ意味があるとして、いま北朝鮮の各地方から数千名の生徒が平壌に集まり、金日成主席の生家のある万景台(マンギョンデ)から北部の葡坪(ポピョン)までを踏査、行軍する。送られてきた写真を見ると、生徒たちの顔には幼さが残り、10代前半らしい。。

 今から90年前、日本に奪われた国を取り戻すため、金日成主席は14歳で生家を離れ、千里の道を一人で歩きながら、必ず国を取り戻す決心を固めた、と主席は回顧録に残した。
 この「千里」、朝鮮式の尺度で、実際には400キロほどだが、それにしても東京〜大阪の距離になる。10代半ばの孤独な旅は、少年にはさぞかし不安であったろう。

 今回、平壌に集まった生徒は模範生で、踏査、行軍が終わると、金日成主席と同じ道を歩めたことを一生の誇りとするようだ。北朝鮮には、この「光復の千里の道」の行軍のほかに、金日成主席が12歳のときに歩んだ「学びの千里の道」の行軍がある。これは、「光復の千里の道」とは逆コースになる。
 金日成主席が12歳のとき、両親と一緒に逃れていた中国東北部から生家・万景台までを歩いた道である。

 大人にも力に余る千里の道を、子どもが歩くというのは簡単なことではない。
重い背嚢を背負って微笑をたたえる生徒たちの表情が印象的だ。
 数年前、金正恩第一書記は生徒たちの行事に参加し、祖国の未来はわが子どもたちのものだと説いた。
 北朝鮮の孤立化、崩壊を狙っている米、日、韓などの国々は、写真に映る笑顔をどう理解するのか。


(Asia Watch Network 村上知実)













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