本文へスキップ

アジア・ウオッチ・ネットワークはアジアに幅広い取材アンテナを張ります。

アジア・ウオッチ・ネットワークAsiaWatchNetwork


見出し故・金日成主席の対日政策に穿通したものは…? (2015年8月14日)
日)






金日成主席に挨拶する自民党・社会党合同訪朝団
(左/金丸信元副総理 右/田辺誠社会党副委員長)
1990年9月





ソン・イルホ(宋日昊) 大使

 第2次世界大戦の終戦70年を迎えるにあたり、安倍首相の「談話」に注目が集まっている。首相談話に「痛切な反省・謝罪」を明言することで、中国、韓国との関係が打開されるとの見方がある。
 しかし一方で、「日本が謝罪しても東アジア情勢は改善せず」との指摘もある。これは米国ウォール・ストリート・ジャーナル紙が掲載した記事だ。「…謝罪をしても、それは東アジアにおける真の問題の解決にはならないだろう。歴史をめぐる議論は、同地域の政治家たちによってそれぞれの国内目標のために利用されているのだ。歴史論議は、この地域では競合するナショナリスト的なアジェンダ(目標)をあおる。それらは領土紛争をかき立て、実際的な外交上の解決を排除してしまう。…」(THE WALL STREET JOURNAL/1月14日)

 戦後70年の節目を重要視しているのは中国、韓国だけでない。朝鮮労働党創建70周年を迎える北朝鮮は、中・韓以上に日本に対して厳しい姿勢を示すかもしれない。実際、今年の節目を祖国解放70周年、日本による明星皇后(朝鮮王后・閔氏)虐殺120年、「乙巳5条約(日韓保護条約)」捏造110年だとして、まさに「ナショナリスト的なアジェンダ(目標)をあおる」動きを見せている。
 その手始めだろうか、8月15日から標準時間を30分遅らせる、「平壌時間」を制定した。北朝鮮は「日本の帝国主義者は朝鮮半島を無残に踏みにじり、前代未聞の朝鮮民族抹殺政策に没頭し、朝鮮の標準時間まで奪うという許せない犯罪行為をした」と主張している。

 一方、平壌からこんな便りが届いた。最近、長い間日本との事業に関係してきた朝鮮民主主義人民共和国外務省のソン・イルホ(宋日昊)大使が 1945年以後70年間の朝日関係歴史を振り返って眺めているなかで、金日成主席と日本人の関係を詳しく示した資料まとめあげ、日朝関係の表裏にある深い事実を歴史的に整理してみたという。ソン・イルホ大使はこれらの資料を元に本を出版するなどして国内外に金日成主席の対日政策の本質を知らしめるつもりのようだ。
 金日成主席は、外交においても敏腕的才能を発揮して、激動の時代に朝鮮民主主義人民共和国を守り抜いた。
 対日関係でどのような手腕を発揮したのか、興味深いものがある。



(AsiaWatch Network 村上 知実)












English version (英語版)


Photo


ビデオ