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見出しスパイ容疑と南北関係       (2015年8月20日)
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記者会見する リム・ヒョンス(林賢洙)容疑者








記者会見を取材する海外メディア
 日朝関係と同じように、米朝関係、南北関係も好転の兆しが見えない。2人の韓国人(キム・グクギ/金国紀受刑者とチェ・チュンギル崔春吉受刑者)がスパイ容疑で逮捕され6月に無期労働教化刑の判決が出たことは記憶に新しい。

 今度はカナダに住む牧師のリム・ヒョンス(林賢洙)容疑者(60歳)がスパイ容疑で逮捕され、平壌で記者会見に臨んだ。
 リム・ヒョンス容疑者は今年1月30日、経済協力活動の名目で北部の国境都市・羅先市に入ったという。当時、北朝鮮はエボラ出血熱感染症ウイルス防疫の処置で外国からの全ての入国者に対し21日間の隔離と保健医療従事者の医学的監視を行っていた。
  リム・ヒョンス容疑者はこの措置に違反して2月1日に羅先市を発ち2日に平壌市に入ったところで当局に身柄を拘束された。

 リム・ヒョンス容疑者は記者会見で、「アメリカと韓国当局の指示を受けて北朝鮮の尊厳と体制を誹謗し、国家転覆陰謀を企んだ」と述べている。
 キム・グクギ、チェ・チュンギル受刑者の摘発、逮捕のときも北朝鮮は韓国・朴槿恵政権を激しく非難した。朴槿恵政権は一方で「対話」をほのめかしながら、裏では米韓軍事演習で朝鮮半島の緊張を激化させている、というのが北朝鮮の主張だ。

 北朝鮮でのスパイ容疑で逮捕されたのは今回のリム・ヒョンス容疑者で5人になる。韓国系アメリカ人のベ・ズンホ氏は2年余り労働教化を受けたが、幸いにも釈放された。しかし他の3人、キム・ジョンウク受刑者(2013年10月に拘束された無期労働教化刑の判決)、キム・グクギ受刑者、チェ・チュンギル受刑者は今のところ釈放される見込みがない。
 このことは 先月に行われた朝鮮戦争・戦勝節慶祝の行事で、韓国・朴槿恵政権や米国とは対話をしない意志を表明したことからも推測できる。
 さらに北朝鮮は、韓国政府が脱北者による北朝鮮を非難・中傷するビラの撒布も黙認しているとみなし、北南関係に緊張状態が続いている。

 北朝鮮は妥協することがない。、米・韓の敵対行為が続いていると北朝鮮が判断したとき、核(開発)に対する意志が高まるだろう。



(AsiaWatch Network 小堀新之助)














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