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見出し耕地の効率的利用        (2015年9月9日)
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温泉果樹農場










温泉果樹農場作業班長 ソン・インチョルさん
 日本では少子高齢化が進み、人口は減少している。しかし、世界的にみれば人口は増加し続けている。
 世界の人口は1日で20万人、1年で7,000千万人も増え、今年(2015年)は72億人を突破したとみられる。人類が地球から得ることができる「恵み」は限度を越えたと危惧されている。
 いま、世界各国では食料問題に対処すべく、農業の技術革新に取り組んでいる。

 国土の大部分が山である北朝鮮では、土地の有効利用が大きな課題であり、重要な政策の一つになっている。
 朝鮮中央通信は、大同江果樹総合農場を視察した金正恩第一書記が「すべての果樹農場で果樹と畜産、畜産と果樹の輪型循環生産システムを徹底に確立し、それを効果的に利用しなければならない」と強調した、と報道している。
 北朝鮮中西部にある「温泉果樹農場」は、限られた耕地面積を立体的に利用し、収穫を高めた農場として知られている。
 農場の技師長のハン・チョルマン氏(48歳)によると、この農場の耕地面積は数百ヘクタールしかない。そこに数百平方メートルのビニールハウスを建設し、各種野菜を栽培すると同時に数十匹のブタの飼育も始めた。収穫した野菜や果物の残りかすはブタの飼料に使い、ブタの排泄物は温室のタンクに蓄えておき、野菜や果樹の肥料として活用することで生産効率が向上したと言う。

 秋果物の代表ともいえる「リンゴ」はこれから本格的な収穫の時期を迎える。果樹園には枝もたわわに赤色のリンゴが収穫を待っている。2年前からは、「ハンブ」という高級品種のリンゴの栽培も始めた。栄養価が高く、3年後に本格的な収穫をして名産品にする計画である。この果樹園ならではの珍しい風景は、リンゴの木の間にサツマイモを生育していることだ。
 作業班長であるソン・インチョルさん(49歳)は「今年はリンゴりんごばかりでなくサツマイモも数十トン生産するようになった」と大喜びで話す。
 「ハンブ」リンゴが本格的に収穫できるまでは、サツマイモをはじめ色々な作物が植えられ、従業員たちの暮らしの足しにするようだ。
 この農場では土地を有効利用し収穫効率の向上を大きな目標にしている。


(AsiaWatch Network 小堀新之助)














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