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見出し白頭山観光の変化         (2015年9月13日)
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平壌〜三地淵間のフライトは満席


平壌観光社ガイド ガン・ヨンアさん


枕峰そば屋 調理師 リ・ピョンイルさん


平壌観光社 ギム・ナムチョル社長

 白頭山は朝鮮人の祖宗の山で、名山の一つである。標高2,750メートル。冬は雪に覆われ白く見え、夏は頂の岩や石が白く輝いて見えることからそう呼ばれるようになったという。天地(チョンジ)と呼ばれる、神秘的なカルデラ湖がある。この山を分水嶺に西側には鴨緑江、東側には豆満江が流れる。

 北朝鮮は2011年、もう一つの名山、金剛山を国際観光特区と定めたが、今年は、白頭山の麓に位置する茂峰労働者区(標高1,220メートル)を国際観光特区と決め観光開発に力を注いでいる。7月〜9月には外国から観光客が大挙して白頭山を訪ねる。
 その「おもてなし」のために白頭山地区でのハーフマラソン観光、自転車観光、乗用車観光など趣向を凝らした企画を打ち出している。
 これまで白頭山は外国観光客の独占状態だったが、最近はこの傾向に変化が見え始めていると言う。

 朝鮮国家観光総局平壌観光社のガイド、ガン・ヨンアさん(27歳)は、「白頭山を訪れる観光客の主流が外国人から北朝鮮国内の人に移っている」という。数年前までは国内の観光客は僅かだったが、今はその需要が満たせないほど盛況のようだ。
 急増した背景に交通インフラの整備・拡充がある以前は、白頭山観光をするには長時間の休暇を取らなければならなかった。白頭山の入り口は三地淵。平壌から三地淵を陸路、鉄道で移動するとなると数十時間かかった。
 しかし、平壌、三地淵間に航空機の定期便が開設された。飛行時間は1時間足らず。週2回ほど飛ぶ。これまで白頭山観光には1週間以上必要だったが、飛行機を利用することで2泊3日の白頭山観光が可能になった。
 白頭山天池と金正日総書記の生家、鯉明水の滝、乾蒼宿営地などの参観の他、この地の名産に舌鼓を打つことも白頭山観光の楽しみの一つだ。
 三池淵の枕峰(ベゲボン)そば屋の「ノンマグッス(殿粉で作ったそば)」や「ジャガイモ揚げ」、特産の山菜料理は絶品で、観光客から好評を得ている。枕峰そば屋の調理師、リ・ピョンイルさん(28歳)は「手作りのジャガイモ揚げをおいしく食べる観光客を目にするたびに、料理師としての誇りを感じます」と胸を張る。

 平壌観光社のギム・ナムチョル社長(44歳))は国内観光客の増加について「民族の文明水準はもちろん、いろいろな名所を観光開発した 労働党の恩恵が強く感じられます」と話す。平壌観光社では白頭山の他、七宝山、板門店、馬息嶺、 麻田などの観光も以前よりもっと多様に拡大する計画を持っている。
 観光は文化的魅力の向上に大きな役割を果たす。北朝鮮が経済逼迫状態を抜け出し、文化的生活重視の政策転換に舵を切った兆かもしれない。


(AsiaWatch Network 村上 知実)














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