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見出し老機関士の「70日間戦闘」           (2016年3月13日)
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信号待ちする咸興鉄道局の電気機関車










キム・ソンフン機関士(74歳)
 5月の朝鮮労働党第7回大会を前に、北朝鮮では「70日間キャンペーン」が展開されている。
 日本や韓国のメディアは、期間を設定し生産・建設拡大を呼び掛ける北朝鮮式キャンペーンを「戦闘」と定義し、今回も「70日間戦闘が始まった」と報じている。
 この「70日間戦闘」は42年前にも行われ、経済的な成果だけでなく人民の団結力を高める狙いもあった。今回の「70日間戦闘」は2月下旬に始まったが、その後に、国連安保理が経済制裁を決めた。この決定は北朝鮮指導部と人民の闘争精神と情熱を萎えさせようとしたものだろうが、逆に制裁に対する反発を強め「70日間戦闘」に対する信念を高めたかもしれない。

 42年前の「70日間戦闘」に参加したある機関士の話が届いた。数十年間も続く経済制裁は物質面でみれば北朝鮮の鉄道運輸部門にも影響を与えているらしい。
中部の咸興鉄道局高原電気機関車隊の話である。
 この電気機関車隊に2度目の「70日間戦闘」に参加している74歳の老機関士・キム・ソンフン氏がいる。1959年から高原電気機関車隊で修理工、助士を経て機関士となり機関士歴56年になる。
 「70日間戦闘に二度目の参加ですが、42年前のことがいまさらのように思い浮かびます。米国と追随勢力の制裁はわが国の鉄道運輸部門にひどい被害をもたらしました。今の情勢は42年よりもっと厳しいですが、米国の制裁に怒っています。われわれを圧殺しようと血眼になっていますが、我々は鉄道事業を成功させる成果でもって経済制裁に答えます」と屈しない決意を示した。
 キム氏は走行距離145万キロ以上を達成しているが、その間、一度の事故も起こしていない。
 1975年3月、32歳のキム氏は朝鮮人民の最高栄誉である労働英雄の称号を受賞、15年間も最高人民会議代議員を務めた。育成した機関士は200人以上になる。74歳であるが、国と人民に奉仕する精神では若者らに劣らない自負を持っている。
 「私は36年前、朝鮮労働党第6回大会に参加しました。今は70歳を過ぎていても今度の党大会に参加する立場で労働の偉勲を立てるつもりです」と心に決めている。国連安保理の制裁決議が北朝鮮人民の結束を強める効果を及ぼしたのは間違いない。


(AsiaWatch Network 小堀新之助)














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