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見出し3D印刷技術                    (2016年3月19日)
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金日成総合大学 技術開発チームが開発した
レーザ−3D印刷機


レーザ−3D印刷機で製作された“急須”



金日成総合大学物理学部 リ・ジュンヨン教授





T14アルマータ(ロシア) 試作生産に3D印刷機が
大きな役割を果たしたという(出所: Wikipedia )
 コンピュータで作った設計図をもとに、三次元の製品、部品を造る「3D印刷技術」は今、世界中で注目されている。
韓国では昨年末、3D印刷を用いて航空機をはじめとする兵器の部品を> 製作しているとの報道が流れた。入手が難しい外国製の部品や生産中止になった部品を調達するのにこの技術を活用しているようだ。

 北朝鮮でも3D印刷技術の開発に力を注いでいる。軍事面での応用は最高機密だろうから情報は出てこない。しかし、朝鮮労働党第7回大会を前に、各技術部門では多くの成果を成し遂げようと必死の努力が続いているようだ。
 その中でも金日成総合大学の技術開発チームは、最先端の取り組みを続けている。元々この技術開発チームは2次元作図技術ではトップ水準の技術力を持っていた。この経験を3D印刷データ処理に活用し高い水準のコントロールプログラムなどを完成させ、レーザ−3D印刷機械の製作に成功したという。
 レーザ−3D印刷は「レーザー焼結法」(Selective Laser Sintering)で、粉末をレーザーで焼き固め物体を作る。チタン、銅などの金属や、ナイロンなどの樹脂素材にも対応でき、樹脂を積層する積層印刷(FDM方式)に比べて仕上がりの完成度が高いと言われている。これまで多額の費用のかかる金型や大型装置が必要だった製品、部品が、レーザ−3D印刷機械で簡単に製造できるようになる。しかも、コンピュータのデータを変えるだけで、いくつものパターンで製造することも可能となる。
 金日成総合大学・技術開発チームのレーザ−3D印刷機械は、紙、プラスチック、金属など多くの素材に対応し、高い精密度で加工することができ、高品質の製品を量産できるという。
 金日成総合大学物理学部教授のリ・ジュンヨン博士は「われわれは最近の科学技術発展の趨勢に即してレーザ−3D印刷技術をわれわれ式に開発してこそ、各種の3D印刷機械と製品を作ることができる。その土台を築いた」と胸を張る。開発チームは実用のあるレーザ−3D印刷技術を経済の各部門に導入するための活動を活発に繰り広げている。

 ところで、米国国防総省の2017年度予算案には、「3D印刷機によるマイクロ無人機」開発が盛り込また。
 また、B-52爆撃機の補修部品製造用にも空軍基地で3D印刷機が活用されていると言う。さらには、3D印刷機の軍事転用を進め、ミサイルのジェットエンジンを作る、との噂も出ている。
 3D印刷機の開発競争は新たな段階を迎えているのは間違いないようだ。


(AsiaWatch Network 小堀 新之助)














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