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見出し科学技術重視を垣間見る               (2016年4月17日)
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未来(ミレ)小学校入学式



未来小学校の授業風景




ソン・ミョンソン、キム・ヨングムさん夫妻と
愛娘のソン・ホンヨンさん
 「先軍体制の継続」と「科学技術重視」は、北朝鮮の最っとも重要な国策だろう。今年になって実施された水爆実験や「地球観測衛星(ミサイル)の打上げ」はこの政策を実行したものだ。
 それゆえ、国際社会からから何を言われようとも核開発は続けると思われる。「科学技術重視」を核実験や人工衛星打上げの隠れ蓑と指摘する向きもあるが、北朝鮮国内に目を向ければ、そうでないことが分かる。

 1月には科学技術学習施設「科学技術殿堂」がオープンした。科学技術を普及させる拠点として北朝鮮が力を注いでいる施設の一つだ。4月には真新しい小学校で入学式が行われたが、ここも科学技術重視の象徴として市民の注目を集めた。小学校は未来(ミレ)小学校。
 平壌に新たに建設された「未来科学者通り」に開校した。通うのは科学者の子女らが多いと言う。敷地面積は1万u、4階建て校舎は一見、研究施設のようでもある。
 新入生には、金正恩第一書記が現地指導した金正淑平壌紡織工場製の鞄が支給され、生徒ばかりでなく親や家族も喜びに満ち溢れていた。

 ソン・ミョンソンさん(35歳)とキム・ヨングムさん(35歳)は夫婦で金策工業総合大学で教鞭をとる。夫は鉱業工学部、夫人は応用数学部で後進の指導にあたる、いわばエリート教師夫婦だ。愛娘のソン・ホンヨンさん(7歳)がこの春、未来小学校に入学した。
 ソンさんは「娘が通う学校に来てみると本当にすばらしくて。何と言えばいいのか、言い表すことができません。親の後を継いでうちの娘も立派な教育者に育てあげたいんです」と、愛娘に科学技術重視の夢を託す。
 キム夫人も「昨年、私たち夫婦は未来科学者通りの新しい家をもらいました。国では平凡な私たちに130uで4DKの家を無償で与えてくれました。今日は娘がすべての条件が立派に整えてある学校で勉強できるようになり、この世でわが制度が一番だと思いました。今後、教師夫婦としての誇りを持って、国の恩恵にきっと報います」と誓う。
 幼いソン・ホンヨンさんには、まだ科学技術や国の制度とは無縁だろうが、それでも入学の喜びを「勉強をよくして親みたいに教師になります」と語った。

 科学技術重視で国家発展を目指す北朝鮮政府の意志を未来小学校の入学・始業式に見た気がする。


(AsiaWatch Network 村上 知実)














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