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見出し「愛国草」                      (2016年5月27日)
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平壌市農業経営委員会ジャガイモ組織培養工場
吉 成互・支配人

 北朝鮮は「先軍(軍事優先)」から、核・ミサイル開発と経済建設を同時に行う「並進路線」へ舵を切った。水爆実験や人工衛星、ミサイル発射は今年になって断続的に行われた一方で、経済建設の進行状況は不透明だ。

 金正恩委員長は「重視するのは経済発展であり、国民の生活が豊かになることが重要な目標だ…」(2013年3月労働党中央委員会)と述べた。各分野で本腰を入れての生産拡大が大きな課題である。 
 北朝鮮経済のイメージは「スローガンだけの掛け声倒れ」の印象が強い。しかし、新たな体制・社会主義企業責任管理制を導入し、生産を伸ばそうという成果が徐々に見え始めている。
 北朝鮮は、国土が狭く山岳と高原が大半を占める。このため酪農・畜産業においては、家畜飼料の確保が大きな問題であった。ところが最近、「愛国草」と呼ばれる家畜飼料用作物の品種改良に成功し、家畜用飼料だけでなく魚の餌にも適しているとの便りが届いた。
 ちなみに、「愛国草」と命名したのは金正恩委員長だという。農場視察でこの草の栄養学的特性と栽培方法を聴いて案出したようだ。

 平壌市農業経営委員会ジャガイモ組織培養工場の吉成互・支配人(52歳)は、
「『愛国草』は収量と栄養価が高く、家畜飼料用作物としてとても有益だ」と期待している。そして、「この草は、カモガヤのようにすでに知られている牧草に比べてヘクタール当たりの収穫量が数倍も高い優良品種で、1年に4〜6回も収穫できるうえ、根と茎の節で繁殖させるのでとても有利」だという。

 「愛国草」は粗蛋白質の含量が多く、いろいろな微量要素も十分に含まれているため、キノコ栽培用基質にも利用できる他、魚の飼料としての活用も見込まれている。


(AsiaWatch Network 小堀新之助)














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