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見出し文武両道                      (2016年7月16日)
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平壌市セゴリ高級中学 キム・ウォンミョン教師



平壌市セゴリ高級中学 リ・チョンア君
 「文武両道」は、学問と武道の両方に研鑽を積み、今風に言うなら勉学と運動のどちらも優れているという意味だ。紀元前91年頃に完成した中国の歴史書「史記」に「文事ある者は必ず武備あり」という言葉が記されている。
 日本では『平家物語』に「あっぱれ、文武二道の達者かな…」とあり、古くから使われている言葉だ。

 北朝鮮では専門性が重視され「文武両道」は縁遠い言葉に思えるが、必ずしもそうではないようだ。
 例えば、平壌市の中心地普通江区域にあるセゴリ高級中学校の話だ。この学校は元々進学校として有名で学力は優れていたが、スポーツ活動は停滞、人気のあるスポーツ、サッカーは平壌市内でBクラスだった。
 しかし10年ほどまえから、勉強が優秀でもスポーツが疎かでは優れた人材育成ができないとの方針に沿って、学年別にサッカークラブを設けるなど、スポーツ活動も積極的に取り入れるようにした。放課後には4階建て校舎の前に広がる運動場にサッカー、バレーボール、バスケットボールに熱中する生徒の姿が大勢見られる。

 2011年、サッカー選手育成に力を入れる国家的な取り組みが始まり、同校にも、ある一人のサッカー指導教師が派遣されてきた。キム・ウォンミョン教師(57歳)だ。平安北道東林郡で生まれ、11歳でサッカーを始め、46年間もサッカー分野での活動に従事してきた。いま、60人余りの生徒らにサッカーを教えている。
 キム教師が着任してから同校のサッカーレベルは急上昇し、2014年には市内Aクラスになった。
 キム教師は「わが学校は学力も高いんです」と胸を張る。スポーツ活動が盛んになったからといって勉強が疎かになったわけではない。今年も大学への進学率が高かったという。

 サッカー班2年生のリ・チョンア君(15歳)は「夢はサッカー選手になって祖国の栄誉をとどろかすことです。最初は母も反対したが、わが国の女子選手らの優勝ニュースに接すると、私の決心を支持しました。自身を持ってしっかりしろと励ましてくれました。訓練に熱中して立派な選手になりたいんです」と心に決める。


(AsiaWatch Network 小堀新之助)














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