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見出し靴下工場にみる北朝鮮経済の"やる気度"    (2016年9月1日)
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平壌靴下工場







平壌靴下工場 ガン・ヨンイル 技師長






平壌靴下工場で作られる靴下類



 



 日本で一時流行した言葉に「戦後強くなったのは靴下と女性」がある。戦後の日本では、民主主義が広まり女性の権利も広く認められ、封建時代のように女性は静かに、内に留まっている風潮が変わり、女性の社会進出が広まっていく。そのさまを、靴下(やストッキング)の耐久性向上に言い当てた言葉だ。
 女性には失礼かもしれないが、「言いえて妙」なフレーズだと思う。いずれにしても、戦後の工業技術の向上は吃驚するものがあり、靴下の品質、デザインの多様化にも映し出されている。
 靴下の品質向上だけで工業技術力を測るのは「木を見て森を見ず」だろうが、北朝鮮も自力で靴下生産料と品質向上に取り組んでいる。
 朝鮮中央通信は7日、金正恩・労働党委員長が平壌靴下工場を視察したと報じた。報道によれば金正恩委員長は靴下の生産に必要な原材料の国産化を強調した上で、「製品生産、包装、販売に至る全ての生産組織と経営活動を改善するため正しい経営戦略と企業戦略を立てるべきだ」と指摘している。この企業視察と指導内容は北朝鮮が最も力を入れている「自彊(じきょう)力第一主義」の反映だ。
 平壌靴下工場のガン・ヨンイル(42歳)技師長に聞いた。

ガン:
(平壌靴下工場は)7つの建物からなる工場の延べ床面積は1万1900平方メートルで、従業員の7割が女性です。今、規模や生産量において国内の靴下生産基地の中でトップです。

問い:生産量はどれぐらい?
ガン:一日、数万足を量産して全国のサービス網に送ります。今は計画を遂行したのに続き、園児向きの靴下を編んでいます。

問い:靴下の種類や原料について?
ガン:大別して25種類、詳しくは500種類もあります。原料はナイロン、テトロンなどの繊維を使います。

問い: 人々の中で好評はどうか?
ガン: わが工場の靴下は良質で、需要者が多いです。この夏は、網靴下が大人気です。サッカー、バスケットボール、卓球、重量挙げなどのスポーツ用靴下がスポーツマンの中で人気を集めています。2015年8月、東アジアサッカー連盟女子東アジアカップ競技大会で優勝した選手らのストッキングはこの工場で生産したものです。

問い:女性従業員が多いようだが、工場運営に問題はないのか?
ガン:工場では8時間労働制を正確に実施して従業員たちの便宜をはかっています。金正恩元帥が数回にわたって工場を訪ね、従業員のために気を遣い、 いろんな措置をとってくださったので、風呂場、食堂など文化厚生施設が立派に備えられています。今は何の不便も感じずに労働生活をしています。

 「自彊力第一主義」は金正恩委員長が今年の新年辞で、「国家建設で自彊力第一主義を高く掲げるべきです」と強調した。5月の朝鮮労働党第7回大会では「国家経済発展5カ年戦略」が提示され、経済発展は後戻りできない課題だ。
 5年後に北朝鮮経済がどのように変わるのか、興味は尽きない。ガン・ヨンイル技師長も最後に次のような決意を述べた。

ガン:われわれは朝鮮労働党第7回大会で提示された課題を貫徹するために、200日キャンペーンの参加者として生産突撃戦を果敢に展開しています。みんなが5ヵ年戦略を先頭で遂行する目標を立てて、世界市場で競争力を持つ製品に作る決意に満ちています。

(AsiaWatch Network 村上 知実)














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