本文へスキップ

アジア・ウオッチ・ネットワークはアジアに幅広い取材アンテナを張ります。

アジア・ウオッチ・ネットワークAsiaWatchNetwork


見出し特別供覧 「金日成主席と日本」  まえがき ・ 目次 (2015年8月15日)
日)

 2015年は、朝鮮民主主義人民共和国においては朝鮮労働党創立70周年および祖国解放70周年を迎える意義深い年であり、日本にとっては朝鮮封建王朝明成皇后を無残に殺害して120年、「乙巳5条約」を捏造して110年、さらには第2次大戦に敗亡して70年に当たる年である。
 朝鮮と日本の両国がともに深い感慨をもって迎えたこの2015年の意味深長な歴史的時間の中でも、8月15日はとりわけ人々の深い追憶を呼び起こす日である。1945年8月15日は朝鮮が日本の占領から解放された日である。朝鮮の占領支配を進めた人たちと暴圧に苦しんだ人たち、ひいてはその孫子たち、また侵略勢力を後押しした人たち、祖国の解放をめざして戦った人たちと彼らの戦いを支援した人たち、その孫子たちもこの日と深いかかわりがあることは言うまでもないであろう。
 ともあれ、8月15日は朝鮮と日本両国人民の命運に劇的な転換が起きた日である。この日、朝鮮人は奴隷の運命から劇的に解放され、日本人は敗戦の悲劇を味わったのである。あれから長い歳月が流れた今もなお、日本の朝鮮侵略は人々の歴史意識として脳裏に深く焼きつけられ、それを評価し総括する動きも世代から世代へと引き継がれて止むことなく続いている。
 日本の朝鮮占領と植民地支配が終焉の時を告げた日から今日に至る70年間の朝日関係は、時に改善の兆しを見せたこともあるが、総体的には悪循環の繰り返しであった。
 善隣友好を願う両国人民の期待と努力にもかかわらず、反共和国勢力の世論操作により、拉致・核・ミサイル問題が両国の関係改善を阻む基本的障害であるかのように喧伝され、今なお不信と敵対感情、地域的緊張が解消されていないのは、悲劇と言うほかない。
 とりわけわれわれの胸を痛めているのは、日本在留が4代を数える今日に至っても、在日朝鮮人が不当な政治的理由をもって差別され、迫害され、あまつさえ人間憎悪と弾圧の対象となり、基本的人権さえ蹂躙されていることである。
 しかし、1945年8月15日から70年という長い年月を経た今日、新たな視座から歴史を振り返ると、あれほど大きな傷跡を残してきた日々にも、多くの年輪を刻んだ巨木さながらに、今も燦然ときらめく、心温まるエピソードが多々あることを見逃すべきではなかろう。
 本書には、日本占領下における植民地民族――朝鮮民族の代表者、祖国の解放をめざして反日血戦の先頭に立った白頭山将軍金日成(キムイルソン)主席が、あまたの日本人とどのような親交を結んでいたかが、あるいは主席の談話が、あるいは日本人諸人士の懐旧談が織り成されて叙述されている。
 筆者は、自らの体験、新聞・放送の記録、主席の日本人諸人士との会見の模様、それら諸人士の所感などを収集し、その刊行を思い立ったが、70年の長きにわたる歴史の中に綴られた数知れぬエピソードを一冊の書にすべて収めることは到底不可能であると断念し、当面、朝鮮の解放70周年に際して、そのうちの代表的な約150話を選び上下二巻の本にまとめて刊行することにした。上巻には1945年8月から74年10月まで、下巻には75年4月から94年6月までの話が、主席が日本人諸人士と対面する写真を添えて収録されている。
 本書が、朝日関係に関心を抱いている人たち、8月15日を忘れることのできない人たち、それに朝鮮と日本の後世の人たちが両国の関係史についての正しい理解を得るうえに多少なりとも参考となれば幸いである。
 なお、本書が参照した資料は、『金日成全集』(朝鮮労働党出版社)、『主席金日成』(日朝友好資料センター)、『労働新聞』その他である。
                    2015年8月15日
                  祖国解放70周年を迎えて
                    宋日昊
         
<<著者紹介>>
宋 日昊(ソン・イルホ)

1955年4月4日 平壌市万景台(マンギョンデ)区域に生まれる
         平壌市中区域の小学校、中学校を経て大学を卒業
1978〜1981年 朝鮮人民軍将校
1981年 朝鮮労働党中央委員会国際部部員
1997年 朝鮮対外文化連絡協会勤務
1998年 外務省課長を経て副局長
2005年12月 外務省大使
1981年から現在まで 34年間、日本との関係問題を担当
 

 (上巻)目 次 
※下線項目は本文を掲載しました。クリックして進んで下さい。

1.生家のしおり戸の前で
2.日本の共産主義者に表した敬意
3.「嘆願書」を持って現れた日本人学生
4.日本人妻の喜び
5.日本共産党に送られたメッセージ
6.日本人民平和友好使節団を歓迎して
7.日本人民平和友好使節団の記者会見
8. 日本人民にわたしの挨拶を
9.祖国に帰るのは当然の権利
10.チョンリマ時代とともに
11.侵略者と人民は違う 
12."韓日会談"の即時中止を…金日成主席の回答
13.革新陣営の主張は正しい
14.安心してついていける人
15.主席に贈った姫のし
16.私の心を捉えたもの
17.きわみなき人情味に惹かれて
18.明快な論理
19. 安宅常彦氏の幸福
20.新聞記者ではなく友人として
21.民族教育は当然保障されるべきこと
22.在日朝鮮人を思う心
23.日本は朝鮮の隣邦
24.軍国主義は既に復活している
25.高木健夫の転身
26.ただただ驚くばかり
27.統一朝鮮との「不可侵条約」を
28.久野忠治の所感
29.「近くて遠い隣国」は非正常な事態
30.金日成主席に魅せられて
31.日本人民に対する朝鮮人民の親愛の情
32.全人民の支持を受ける国づくり
33.思想教育と国づくりを共に
34.二つの朝鮮は許せない
35.民主的で中立的な日本が必要である
36.革命は人民大衆とともに
37.人道主義的な措置
38.革命歌劇『血の海』について語る
39.思想と貿易は別
40.安井郁氏の人生の春
41.共同闘争と友好関係
42.大いなる包容力
43.亀田市長の夢
44.朝鮮の統一は日本にも利益
45.米田東吾氏が書き残した言葉
46.談論風発
47.朝日善隣は日本をも利する
48.ざっくばらんな人
49.一辺倒よりも等距離
50.人民の慈父、人類の慈父
51.教育は未来を育む重大事
52.現地指導の「同行者」
53.思いがけない誕生祝い
54.いつまでも忘れることなく
55.ごり押しも反対、哀願も反対
56.実の兄弟に会った心情
57.日本の友人
58.金日成主席の現地指導
59.朝鮮の統一に支援を
60.もっとも謙虚な人間
61.万寿台芸術団の日本公演決定
62.公演を間近にして
63.『朝日新聞』の特集
64.広島における歓迎
65.福岡でも
66.一家のように
67.日本の労働者階級に送る挨拶
68.金日成主席の揮毫

(下巻)目 次 
※下線項目は本文を掲載しました。クリックして進んで下さい。

69.旧友に会ったような気持ち
70.友情に国境はない
71.左幸子氏の思い出
72.親友として
73.貴党に感謝する
74.たびたび会えば親しみが増す
75.「南侵の脅威」は虚構
76.民族の大団結を主張する
77.統一を助けるべき「隣家」
78. 人生には歌もあれば踊りもある
79. 日曜日も休まずに
80.どんな質問も意に介さず
81.軍国主義は容認できない
82.日本社会党代表団の感激
83. 金日成主席の強力な指導力
84.『世界』の愛読者
85.紐つきの「政権」
86.社会主義の歴史を画する思想
87.明々白々な回答
88.「北からの脅威」は真っ赤なうそ
89. 日本人民ならぬアメリカの意思
90.新潟市民に挨拶を
91.アメリカ軍は招かれざる客
92.友好的な談話を回顧する
93.岩井章氏の記者会見
94.共に手をたずさえて
95.自主統一の妨害に歯止めを
96.よい季節にまたおいでください
97. 現地指導の疲れもとらずに
98.久野忠治氏が見た朝鮮
99. 日本政府に望むこと
100.一日本人船員の声
101. 朝鮮は世界の未来
102.人々の表情が明るい国
103. 零細漁民への思いやり
104.『未来を拓く国朝鮮』
105.学者たちと交わした話
106.未来を育む教育
107. 朝日両国の労働者階級の団結のために
108.録音テープに収めた真情
109. チュチェ思想国際研究所が生まれた日
110. 10回斧を入れて倒れぬ木はない
111.日本はアメリカの統制から抜け出すべき
112.朝鮮の統一に協力を
113.旧友との再会だとして
114.朝鮮人と日本人は同じアジア人
115.心臓の鼓動が止まるまで
116.労働者代表の感動
117.温かい、人間愛にみちた人柄
118.日本社会党代表団との会見
119.高木健夫氏の遺言
120. 青年問題を解決した朝鮮
121.世界の軍事ブロック化に反対
122.安井郁氏の遺族に会って
123.両党関係をさらに発展させよう
124.自主的な党
125.日本はアメリカに追随すべきでない
126.祖国統一の妨害者はアメリカ
127.近くて近い国に
128.2時間と36時間
129.訪朝した最初の財界人
130.親しい隣邦
131.白いカササギの話
132.原則はしっかり、決断は大らかな主席
133.「新しい英雄叙事詩の国」
134.傾 倒
135.朝鮮式社会主義は不敗である
136.井上周八氏の述懐
137.一日本人女性の手紙を読んで
138.近い国にならなくてはならない
139.高木健夫氏への熱い思い
140.故高木健夫氏の遺族に同道して
141.過去を反省せずには
142.朝鮮も地球の一部分
143.346名全員と握手を交わす
144.私たちのやり方で国の建設を
145.金日成主席は人類の栄光
146.共通の認識と理解を持つとき
147.主席が最後に会った外国人
  
 永遠の追憶