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見出 特別供覧 「金日成主席と日本」    107   111  
日)

9107.朝日両国の労働者階級の団結のために

 1977年10月28日、金日成主席は日本労働組合総評議会顧問・朝鮮の自主的平和統一支持日本委員会代表委員の市川誠氏を団長とする日朝親善訪問団と会見した。席上、主席は次のように述べた。
 「わが国を訪問したあなたがたを熱烈に歓迎します。平壌で会うべきでしたが、ご足労をわずらわせて申し訳ありません。団長先生が2度目にわが国を訪問してから3年が過ぎたとのことですが、その間、日本では情勢が大きく変化しただろうと思います。日本人民が反帝反米反独裁闘争を力強く繰り広げているのは非常によいことです。わたしは今ここで、近く行われる最高人民会議の準備をしています。われわれは最高人民会議代議員選挙を行った後に最高人民会議を開くことになります。わたしは、三たびわが国を訪れた団長先生と、団長先生と一緒に来られたあなたがたを今一度熱烈に歓迎します。ただいま団長先生がわれわれに励ましの言葉を述べてくださいましたが、感謝します。団長先生は日本人民と日本の労働者階級のためにたたかっているだけでなく、朝日両国人民と労働者階級間の友好・団結のために努力を尽くしておられます。特に、先生は朝日両国人民間の友好のために、そして朝鮮人民の最大の民族的宿願である祖国統一を支持して各方面から努力しておられます。先生は朝鮮の統一を支持して日本でだけ活動しているのではなく、日本から遠く離れたベルギーやアルジェリアなど外国にまで行って積極的な活動を繰り広げています。先生は、日本労働組合総評議会の先生方とともに、来年、日本で朝鮮の自主的平和統一を支持する第2回世界大会を開くために努力を傾注しておられます。われわれはこれについて非常にありがたく思っています。われわれは、先生の活動を積極的に支持し、あなたがたのたたかいで大きな成果があることを願っています。………
 アメリカ帝国主義者は南朝鮮の永久占領をもくろむ一方、日本の反動勢力をそそのかして平和を愛する日本の進歩的な民主勢力を弾圧しようとしています。朝鮮の労働者階級と日本の労働者階級、朝鮮人民と日本人民はアメリカ帝国主義者のこのような策動に対して警戒心を高めなければなりません。朝日両国の労働者階級は団結して、アメリカ帝国主義者のこうした陰険な目的を破綻させなければなりません。朝日両国の労働者階級は、今帝国主義者が弄している欺瞞術策について誰よりも先頭に立って暴露すべきだと思います。わたしは、団長先生をはじめあなたがたの今回のわが国訪問が朝日両国の労働者階級と人民間の団結をさらに強め、今のような情勢に対処して両国の労働者階級のたたかいを強化することに大きく寄与するものと確信しています。
団長先生が来年に開催しようとしておられる朝鮮の自主的平和統一を支持する第2回世界大会もやはり、今のような情勢に対処して朝日両国の労働者階級のたたかいを強化する一つの契機となるものと思います。わが国には『ひとさじで腹は膨れぬ』ということわざがありますが、たたかいを一気に終えることはできません。
 多くの人々に正しい認識を与え、彼らを徐々に目覚めさせてこそ、広範な人民大衆をたたかいに立ち上がらせることができ、勝利を収めることができるのです。団長先生が精力的に進めておられる大会の準備に日本の各党、各派と進歩的な人士をき入れるならば、大会は成功するだろうと思います。われわれはこの大会が成功することを願っています。………わたしは、あなたがたの今回のわが国訪問を満足に思います。わたしは、朝日両国の労働者階級の団結のために、今後もともに努力することを望みます。帰国したら日本の友人たちにわたしの挨拶を伝えてください。韓徳銖(ハンドクス)議長にもわたしの挨拶を伝えてください」。

111.日本はアメリカの統制から抜け出すべき

 1978年5月13日、金日成主席は日本社会党代表団と会談した。主席は飛鳥田委員長が再びわが国を訪問したことに感謝し、熱烈に歓迎すると述べた後、次のように語った。
 「貴党代表団のメンバーのなかには初対面の方もみえますが、顔見知りの人もおられます。わたしは飛鳥田委員長と再会して、旧友と会ったようなうれしい思いがします。このたび委員長先生が党大会を成功裏に終え、委員長に再選されてわが国を訪問されたことは、わが党と人民に対するあつい信頼のあらわれであり、両党間の関係が非常に深いことを示すものです。わたしは、委員長先生をはじめみなさんのわが国訪問が両党および両国人民間の友好の強化に大きく寄与するものと思います。わたしは、みなさんのわが国訪問を今一度熱烈に歓迎するものです。わたしは、日本社会党とみなさんがわれわれに積極的な支持をよせており、また、このたびの貴党代表団とわが党代表団の会談でも諸問題について意見の一致をみ、両党が引き続き共同闘争を繰り広げることになったことを非常にうれしく思います。わたしは、みなさんのわが国訪問が決まったときから、会談で好ましい結果がもたらされるものと確信していました。それは、両党が久しい前から好ましい関係を保ってきたからです。両党は互いに支持し、学び、緊密に協力し合っており、伝統的な友好関係を保っています。われわれは、飛鳥田委員長先生が日本社会党大会で、日本がアメリカの統制から抜け出して自主的に進み、日本人民に自主性を堅持するようにさせるといったことは、きわめて正当な方針だと思います。自主性を要求してたたかうのは現代の基本的すう勢です。今日、日本人民ばかりでなく、世界各国の人民がこぞって自主性を求めています。他人に従属し、支配されるのを好む人はいません。朝日両国人民が自主性を要求するのは当然のことだと思います。今朝日両国人民の自主性をじゅうりんしているのは誰でしょうか。日本人民の自主性をじゅうりんしているのもアメリカ帝国主義者であり、朝鮮人民の自主性をふみにじり、朝鮮の統一を妨げているのもアメリカ帝国主義者です。朝鮮と日本はともにアメリカ帝国主義の侵略と圧力を受けています。
 今日本政府は独自の道を進んでいるかのようにみえますが、実際は対米追随政策を実施しており、各面からアメリカ帝国主義の圧力を受けています。それは、新国際経済秩序確立の問題をめぐる日本政府の立場をみてもよくわかります。今日、第三世界諸国は新国際経済秩序の確立を要求しています。実際上、第三世界諸国の要求どおり新国際経済秩序が確立されるとしても、日本はそれほどの問題もなく経済問題を解決していくことができます。しかし、日本政府は対米追随政策を実施し、第三世界諸国が新国際経済秩序を確立することに反対しています。南朝鮮『政権』に対する日本政府の立場をみても、日本政府が対米追随政策を実施し、アメリカの圧力を受けていることがわかります。日本政府はアメリカに追随して、南朝鮮『政権』を傀儡政権ではないと言っています。世界中の人が南朝鮮『政権』を傀儡政権であるとみなしているのに、いくらそれを否定したところで、真に受ける人はいません。南朝鮮『政権』が傀儡政権であるということはかくれもない事実です。非同盟諸国も、南朝鮮『政権』がアメリカ帝国主義に軍事基地を提供している傀儡政権であると知っているので、南朝鮮傀儡を非同盟運動に受け入れていません。今日本政府が、南朝鮮の傀儡政権を無理に傀儡政権でないかのように見せかけようとしているので、物議をかもしだしています。日本政府はアメリカ帝国主義の圧力に押されてそうしているのです。われわれは、日本政府がアメリカの統制から抜け出して独自の道を進むことを望んでいます。
 もちろん、これはあなたがたの当面の闘争課題であり、朝鮮人民と日本人民の共通の念願であります。それは、朝鮮人民と日本人民の運命がつながっているからです。日本がアメリカ帝国主義の統制から抜け出して自主的に進み、第三世界諸国、発展途上諸国と好ましい関係を結んで経済・技術援助を与える一方、それらの国から必要な原料を輸入するようになれば、世界各国人民のために大きく寄与することができると思います。また、そうするのが日本の発展にとっても得策だと思います。島国である日本は多くの原料を外国に依存しているのですから、日本にとっては第三世界諸国の人民と団結し、自国の発達した経済と技術で彼らを援助し、それらの国との相互の利害にかなった新国際経済秩序をうち立てる以外に他の道はありません。日本がこのような方向に進めば、よりよい結果が得られると思います。日本は経済的に発展した国なので、アメリカを後ろ盾にしなくても、十分独自にやっていけます。現在、日本の一部の反動層は、アメリカを後ろ盾にしなければ生きていけないかのように考えていますが、けっしてそうではありません。むしろ今日本がそういうことをするので、他国の人々は日本を疫病神をともなっているかのようにみなし、日本を快く思っていません。日本はアメリカのような疫病神を後ろ盾にしなければ、より多くの国と好ましい関係を結ぶことができます。日本がアメリカを後ろ盾にしているため、日本人も世界の人民から憎まれているのです。わたしは、日本が独自の道を進むならば、第三世界諸国の人民から支持と歓迎を受けるものと思います。みなさんは日本社会党大会で、日本人民が自主性を堅持して世界の広範な人民との団結を強め、日本が第三世界諸国との友好関係を発展させるようにすると言われましたが、それは好ましい結果をもたらすものと思います。
 現在、アジアの多くの国は経済建設に力を入れています。近年、わたしは東南アジア諸国の元首と代表団に会いましたが、彼らはみな、国の独立を強固にするためには自立的民族経済を建設しなければならないと言っています。東南アジア諸国と同じく、アフリカ、中近東諸国もそれぞれ自立的民族経済を建設すると言っています。しかし、これらの国は技術的に立ち後れています。日本がこれらの国と友好関係を結んで経済的、技術的に援助するならば、互いに好ましい結果がもたらされると思います。日本人民はあなたがたを通じて大いに
自覚を高めています。日本人民が自覚を高めるのは時間の問題です。
 『二つの朝鮮』をつくろうとするのは、今日アメリカの対朝鮮政策の基本戦略です。今アメリカ帝国主義は『二つの朝鮮』をつくり出す目的のもとに、われわれに好意を示すようなそぶりを見せています。昨年もアメリカはわれわれに大きな恩恵でもほどこすかのように、朝鮮への旅行制限措置を取り消すの、なんのと言いましたが、それはいずれも『二つの朝鮮』をつくり出すことに目的があります。米大統領カーターは人権をじゅうりんしてはならないと言い、一部のラテンアメリカ諸国と社会主義諸国を誹謗中傷しましたが、実際のところ、南朝鮮傀儡一味ほど人権を過酷に弾圧している『政権』はありません。世界で人権弾圧のもっともひどいところは南朝鮮だと思います。今南朝鮮の傀儡は、平和統一ということを口にしただけでも人々を逮捕、投獄し、極刑に処しています。はなはだしくは、キリスト教徒が朴(パク)『政権』に反対する発言をしても、彼らを共産主義者呼ばわりして逮捕、投獄しています。わたしは、あなたがたが南朝鮮社会の民主化のために、朝日両国人民が共同でたたかうべきであると述べたことを、非常にありがたく思います。南朝鮮社会の民主化を実現することは、朝日両国人民の共通の利害関係に合致します。南朝鮮社会の民主化を実現するのは簡単なことではありません。南朝鮮では非常に弾圧が厳しいので、報道活動も自由にできないありさまです。キリスト教徒の反朴『政権』闘争についても報道を禁止しているので、南朝鮮人民はそれについてよく知っていません。ですからこれまでと同じく今後も、日本人民の間で南朝鮮社会の民主化を要求する声を高め、南朝鮮人民を目覚めさせるうえで日本社会党が力ぞえしてくれるよう願うものです。南朝鮮人民は日本の放送を聞き、日本の新聞もよく読んでいるので、日本人民の間で南朝鮮社会の民主化を要求する声が高まれば、彼らはさらに目覚め、南朝鮮社会の民主化を実現するため積極的にたたかうことでしょう。
 もちろん、『日韓条約』などを廃棄させるには長期間のたたかいを要するでしょう。しかしわれわれは、引き続き正義のスローガンをかかげていかなければなりません。南朝鮮社会の民主化が実現すれば、朝鮮の緊張は緩和され、米軍は南朝鮮から撤退することになるでしょう。今米軍の南朝鮮駐留を望んでいるのは、南朝鮮の一握りの反動官僚層だけです。南鮮人民は米軍の南朝鮮駐留を快く思っていません。……南朝鮮社会の民主化が実現すれば、わが国の統一も実現するでしょう。われわれは南朝鮮に社会主義制度を強要しようとは思っていません。南朝鮮当局者もわれわれの社会主義制度に反対する必要はありません。南朝鮮社会が民主化されれば、北と南に現存する二つの体制をそのままにし、連邦制を実施する方法で祖国を統一することができます。それゆえ、あなたがたが南朝鮮人民の民主化闘争を積極的に支持するのは、われわれにとって非常に大切なことです。現在アメリカ帝国主義者は、われわれがすでにいくたびも『南侵』の意思のないことを明らかにしたにもかかわらず、二つの点で憂慮しています。その一つは、朴正熙(パクチョンヒ)傀儡一味の弾圧がつづけば、傀儡一味に反対する南朝鮮人民の暴動もしくは革命が起こりかねないが、その機に乗じてわれわれが進撃するのではないかということです。……もう一つの問題は、朴正熙を取り除きたいのだが、そうすれば南朝鮮が一時混乱に陥りかねず、その機会にわれわれが進撃するのではないかということです。……それで、アメリカ帝国主義者は、朴『政権』をそのままにしておくこともできず、かといってただちに首をすげかえることもできないありさまです。一言でいって、今アメリカ帝国主義者は南朝鮮で、虎の尾放ちがたしといった状況で、にっちもさっちもいかなくなっています。……アメリカ帝国主義はこのような状態からの活路を求めようとして、南朝鮮で軍事演習騒ぎを起こしています。アメリカ帝国主義は沖縄駐留の米空軍戦略爆撃機『B-52』まで南朝鮮に引き入れて、爆撃演習を行っています。爆撃演習場は沖縄付近にもたくさんあるというのに、彼らは今年も南朝鮮でそうした爆撃演習を数十回も強行しました。アメリカ帝国主義者は、パイロットを航路に慣れさせるため、沖縄駐留の飛行機が南朝鮮に来て爆撃演習をするのだと言っています。今日の近代化された飛行機は定められた航路を自動的に飛ぶようになっているのですから、パイロットを航路に慣れさせるため南朝鮮で爆撃演習をするなどというのは口実にすぎません。アメリカ帝国主義者が南朝鮮で軍事演習をする目的は、共和国北半部の人民と南朝鮮人民、それに日本人民を脅迫するところにあります。すなわち、アメリカ帝国主義者が強行している軍事演習は、朝日両国人民を威嚇するためのものです。アメリカ帝国主義者の軍事演習強行に対しては、われわれも反対してたたかい、みなさんも反対してたたかうべきです。彼らの軍事演習は国の自主権に対する侵害と関連がある問題なので、放置しておくわけにはいきません。
 このたび飛鳥田委員長先生が、沖縄と南朝鮮からの米軍撤退問題を同一視し、その実現をめざしてたたかうと述べられたことは、問題を幅広くとらえて提起したきわめて正当な意見だと思います。わたしは飛鳥田委員長先生の意見に全面的に賛同します。米軍が沖縄と南朝鮮から撤退するかいなかは第二の問題としても、われわれ両国人民の闘争目標ははっきりと設定すべきです。それは、朝日両国人民のたたかいを一つに結びつけるとともに、両国人民の友好・団結を強化するうえできわめて重要な意義をもちます。わたしは、今後、両党がかたく手をとり合って、朝日両国人民に対するアメリカ帝国主義者の威嚇策動と、朝鮮の自主的統一を妨げ、日本人民の自主性を侵害する彼らの策動に反対して共同闘争を繰り広げようという、あなたがたの意見を積極的に支持します。平壌学生少年芸術団の日本公演が成功裏に行われているということを伝えていただき、ありがたく思っています。平壌学生少年芸術団が日本で公演を成功裏に行っているのは、日本社会党と日本の民主人士、それに朝日間の友好・団結のために努力している諸団体がその活動を積極的に援助してくれたおかげです。わたしは、日本社会党と日本の民主人士、そして友好的な諸団体が平壌学生少年芸術団の活動を積極的に援助してくれていることを非常にありがたく思っています」。