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クールジャパンと「豊かになったベトナム」 (2014年11月25日)







 11月中旬、ベトナムの最大都市であるホーチミン市で「ジャパン フェスティバル」が行われた。昨年、日本とベトナムの外交関係樹立40周年を記念して始まり、今回で2回目。ベトナム外務省、日越友好議員連盟、日本商工会議所やホーチミン商工会などが後援し、公園の特設ステージでの催し物、日越の旅行関係の企業・団体の商談会、「食」のシンポジウムや両国の学生交流などを目的とした教育シンポジウムも開かれた。

 ステージでは、ベトナムの若者による「よさこいショー」のほか浅草の紹介、日本舞踊などが繰り広げられた。もっとも人気を集めたのが、「ウルトラマンショー」で、ウルトラマンの人形を持った若者が最前列に陣取り、歓声をあげていた。
 会場に飛び交ったのは「クール・ジャパン(かっこよい日本)」。
 会場には、日本語を学んでいる若者も多く、日本人と分かると、話しかけてくる光景がいたるところに見られた。

 会場の一角には、日本の大学や日本語学校がブースを出していたが、紹介パンフレットがあっという間になくなるほどで、会場にはベトナムの「日本熱」が充満していた。
 ホーチミン市には、今回、10年ぶりに訪れた。高級ホテル、ショッピングセンターが林立し、ブランド製品を売るブティックやしゃれたレストランが軒を並べる。改めて「豊かになったベトナム」を感じた。「ジャパン フェスティバル」の熱気も市民生活の余裕とゆとりの賜物である。

 貧しかった社会主義国が、ここまで繁栄したのは、いうまでもなく1986年に採択された「ドイモイ(刷新)」政策のおかげである。重工業優先政策を改め国際経済参入を目指した開放・経済改革路線の成功だ。「ドイモイ」は、このホーチミン市で生まれた、と言ってよいだろう。推進役だったボー・バン・キエト元首相は、南部生まれで、ベトナム戦争中、南ベトナム解放民族戦線に加わり、統一後は、ホーチミン市人民委員会議長(市長)となった人物。資本主義・市場経済の仕組みを熟知し、グエン・バン・リン党書記長(当時)らとドイモイ政策を推し進めた。
 キエト氏が首相在任中の党大会(1996年)では「2020年までに工業国入り」を基本方針にすえるところまでになった。その目標年まであと5年余り。ホーチミンの街並み、若者らのファッション、教育熱などに触れるとその目標の達成は夢ではない、と感じる。












                                         







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