本文へスキップ

アジア・ウオッチ・ネットワークはアジアに幅広取材アンテナを張ります。

アジア・ウオッチ・ネットワークAsiaWatchNetwork


メニュー亜細亜 飛耳長目

ベトナムにみるODAの存在感   (2014年12月23日)


マレーシア航空機(クアラルンプール国際空港)


クアラルンプール市内
 2014年はマレーシアにとって不運・不幸な年だったといえよう。3月にマレーシア航空機が、クアラルンプール国際空港を出たまま消息を絶った。12月23日現在、いまだに行方が分からない。
 また、7月にはオランダからクアラルンプール国際空港に向かっていたマレーシア航空の定期便が、ウクライナ・ドネツィク州に墜落した。撃墜された可能性が強い。
経営難のマレーシア航空は、この2つのアクシデントで顧客離れがさらに深刻化し、
政府主導の再建策による実質国有化の方向に進んでいる。
 マレーシア航空は、フラッグ・キャリア(その国を代表する航空会社)であり、その不運と経営的迷走ぶりは、この国の苦悩の姿と結びついてしまう。

 マレーシアは、多民族国家でマレー系が60%以上を占める。社会調和のためマレー系への優遇政策(ブミプトラ政策)が1957年の独立の前後から実施されてきた。しかし、中国、インド系住民を中心にブミプトラ政策に対する不満は根強かった。
「2020年までに先進国の仲間入り」を掲げるマレーシアにとって、その目標を実現するためにも、民族をベースにした優遇政策は見直しか撤廃すべきではないかという声が最近、高まり始めている。また、この政策が、経済・金融グローバル化、国際環境にも合わなくなってきている。

 これまで企業の株式公開の際には、マレー系住民への優遇割り当てが行われてきた。こうした閉鎖性、不透明さは、外国企業、外国人の活発な経済活動・投資を阻害させる要因になる。非マレー系の不満という「内圧」だけではなく、「外圧」もナジブ政権に、政策の見直しを促したわけである。

 しかし、マレー系からの反対があり、ナジブ政権は抜本的な変革に踏み切れないでいるのが実情だ。

 東南アジア諸国連合(ASEAN)の加盟国は、輪番制で議長国を務める。2015年、議長国を務めるのが、このマレーシアである。同年末には、ASEAN経済共同体が発足する予定である。単一の市場・生産拠点を目指すが、多種多様な様相を見せる加盟国の利害を調整しながらリードするのは一筋縄ではいかない。2015年は内政とともにASEAN外交でもマレーシアにとって正念場の年となる。

 マハティール元首相のようなリーダーシップがある指導者が見当たらない昨今、ASEANは、意思疎通の円滑化を前提にした各国のトップらによる「集団指導体制」のような仕組みが必要になってくる。その意味でも議長国の役目は重い。












                                         







English version (英語版)



Photo


ビデオ











Asia Watch Network

Bangkok, Thailand