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ラオスは東南アジアのバッテリー    (2014年7月7日)




ビエンチャン市内




ラオス側からみたメコン川の夕陽
  「ビア・ラーオ」や竹で編んだ容器に入った主食の「カオニャオ」。先日、東京・代々木公園で開かれたラオスフェスティバルに行き、久しぶりにこの国の物産民族舞踊や歌謡に触れることができた。この公園では、世界各国のフェスティバルが行われる。東南アジアでは、ベトナム、タイが人気の的で、名物料理を売るコーナーにはいつも長い行列ができる。
 ラオスも負けていなかった。早大などの大学やボランティア団体が協力し、多彩な催しが行われ多くの市民や在住ラオス人が楽しんでいた。国土が狭く、人口が少ないラオスは、東南アジア諸国連合(ASEAN)の中で唯一海に面さず「閉ざされた国」と言われてきたが、日本でもその存在感が少しずつ大きくなってきたように思えた。

 ラオスでは1975年に「無血革命」により、社会主義政権が発足したが、硬直したその経済路線では、発展は望めない。ベトナムの「ドイモイ(刷新)政策」と同様、ラオスも「チンタナカーン・マイ(新思考)」といわれる改革・開放路線を、1986年に打ち出し、外国企業の進出、投資などを促進する政策が取られるようになり、経済発展に向けた枠組みは一応、できつつあった。
 前回のこの欄で「タイ プラス ワン」について触れた。タイを拠点にしている日系企業が、クーデターに象徴される政情不安などのリスク回避のため、もう一つ拠点を広げる傾向にあり、候補国としてラオスが挙げられるようになった、との話。

 フェスティバルのにぎわいぶりは、注目度が高くなった証(あかし)だ。ラオスは、海はなくてもメコン川の水運・水力に恵まれ、隣接する中国・雲南省での開発推進の波にも乗り、発展が期待されているのだ。電力不足が懸念されているミャンマー、カンボジアとは違い、水力発電のおかげで電気代が低水準で安定し、停電も少ない。人件費もタイに比べて三分の一程度といわれ、進出・拠点の要件が揃っている。
 こうした点から最近、ラオスは「東南アジアのバッテリー」と呼ばれるようになったという。 「稲を植えるのがベトナム人、稲の育つのを見ているのがカンボジア人、稲の育つ音を聞いているのがラオス人」-----インドシナ3国を植民地にしたフランス人が、国民性の違いをこう表現した。
 勤勉なベトナム人に比べ、のんびりしたラオス人を皮肉ったものだが、そのバッテリー、潜在力を
フル稼働できるかどうかは、ラオス人にかかっていることはいうまでもない。





                                         







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