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宴席外交            (2014年9月17日)












岸田外相(左)と韓国・柳興洙大使
 来年は、日韓国交正常化50周年の節目の年である。しかし、関係改善の道筋は見えない。そこに「知日派の柳興洙(ユ・フンス)氏が新駐日大使に」のニュースが飛び込んできた。
 76歳。韓日議員連盟幹事長などを歴任した長老で、幼少期を京都で過ごし、京都大でも1年学んだ日本通である。流ちょうな日本語を話し、「自分の一生は、日本と一緒にいた一生と言われるくらいだ」と言ってはばからない。
 警察官僚出身で、1985年に国会議員に初当選以来、計4期務めた。日韓間の人的・文化的交流に寄与したとして旭日中綬章も受章している。韓国青瓦台(大統領官邸)の事実上のナンバー2である金淇春秘書室とソウル大の同級生でもあり、青瓦台との距離の近さが武器だ。関係改善に向け日本側の期待が高まるのも無理はない。

 新大使のもう一つの武器は、宴席での「酒友」の存在である。安倍晋三首相の父、晋太郎氏とは酒を酌み交わした仲という。「爆弾酒」という韓国独特なカクテルがある。
 大きなジョッキにビールを入れ、そこにストレートのウイスキーを入れたショットグラスを落とす。これを一気に飲み干しながら、同席者と飲みまわす。だいたい一人で5杯は空ける。口当たりは良いが、酔いは早く、そして深い。飲み干すうちに仲が打ち解けてくる。韓国の宴席にはこれが欠かせない。
 安倍晋太郎氏も柳氏から「爆弾酒」の洗礼を受けたのだろう。小さなグラスが爆弾の雷管に似ているところから「爆弾酒」と言われるようになった、との説もある。

 ところで東アジアには、宴席の酒にまつわる面白い言葉がある。「爆弾酒」の韓国には「フレサムベ(後来三杯)」。読んで字のごとしで日本と同じで「駆けつけ三杯」。遅刻してきた人は、みんなの酔いに合わせるよう着くと三杯を飲み干す。
 ベトナムでは、ずばり「酒の罰金」で、遅刻した罰金として酒を飲まなければならないとか。
その言葉には、酒と親しんできた、それぞれ国の宴席文化が感じられる。
 酒が大好きな筆者としては、柳新大使の「宴席の縁」に期待する。


















                                         







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