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メディアとイメージ         (2014年9月19日)



 ベトナム人は日本が大好き――電通が行った「ジャパンブランド調査2014年」によると、「日本が大好き」と答えた東南アジアの国々が非常に多かった。調査は今年4月、18カ国・地域の中間層・富裕層の3600人を対象に実施。「日本が大好き」と答えた人の割合が多かった上位10カ国のうち6カ国が東南アジアだったという。
 とくにベトナムは、「大好き」と答えた人が80%近くにのぼり、韓国より6倍も多かった。
ちなみにタイは約50%だが、「まあ好き」を含めると100%近くなる。ベトナムも同じだ。

 こうした結果を見て思うのは、報道・宣伝・広告などメディアが流す情報が、国のイメージ作りに大きな影響をおよぼしている点だ。興味深いデータがある。昨年春に日韓のシンクタンクなどが行った両国民を対象とした共同世論調査である。
 日本側調査は、日本全国の18歳以上の男女を対象に実施した。有効回収標本数は1000。
 韓国側の調査は、韓国全国の19歳以上の男女を対象に行い、有効回収標本数は1004だった。
 それによると、日韓どちらも相手国への渡航経験があるのは2割のみで、相手国に話ができる知り合いがいるのは、日本で約2割、韓国で1割に過ぎなかった。両国民ともに相手国に関する情報源は、9割が「自国のニュースメディア」と回答している。とりわけ「テレビのニュース」に依存する構図が浮かび上がっている。
 韓国に対する印象を「良い」と回答する日本人は3割、日本に対する印象を「良い」とする韓国人は1割に過ぎない。
 逆に、韓国に対する印象を「良くない」と感じている日本人は約4割だが、日本にマイナスの印象を持つ韓国人に至っては76.6%と8割近くに至っている。
 その一方で両国民の約半数が相手国に「行きたい」と回答している。「行きたくない」と答えたのは、両国民の3割程度である。

 この調査結果は、何を物語るのか。ご存知のように竹島、従軍慰安婦など歴史認識をめぐり日韓は対立し、過去にからむさまざまな問題が露出してきた。両国の世論は、ともに相手国に厳しい。しかし、そこに住む国民のうち実際に相手国に渡航したのは、1〜2割程度にすぎないのだ。ほとんどは、メディアが流す情報をもとに相手国のイメージを創り、ふくらましている、ということになる。

 日本と東南アジアは、日韓間ほどメディアによる情報のやりとりは多くないだろう。それでも情報が瞬時にインターネットによって飛び交う時代。それだけ互いに正確な客観的な情報の発信、冷静な分析力を働かせながらの受信が必要となってくる。



<ジャパンブランド調査2014の概要>
・目的:食や観光、日本産製品など「ジャパンブランド」全般に関する海外消費者の意識と実態を把握する
・対象エリア:18カ国・地域
中国(北京、上海)、香港、韓国、台湾、インド、シンガポール、タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム、フィリピン、アメリカ、ブラジル、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、ロシア
・調査手法:インターネット調査
・対象者条件:20歳〜59歳男女 *中間所得層以上
・サンプル数:地域ごとに200ss、計3,600ss
・調査期間:2014年4月4日(金)〜14日(月)

1.日本への好意度
◇日本のことが好きな国・地域のトップ3は、ベトナム、マレーシア、タイ
・「日本のことを好きかどうか」を質問したところ、最もスコアが高かったのはベトナム、次いでマレーシアとタイという結果となり、上位はASEAN諸国が占めることになりました。
(5段階評価「とても好き」+「まあ好き」の合計スコアに基づく)
調査結果のURL:http://www.dentsu.co.jp/news/release/2014/0602-003742.html













                                         







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