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産業立国               (2015年11月25日)


「HUTECH」の開校式
 ベトナムは、2020年をめどに産業立国になることを目指している。その達成のために、日本企業を積極的に誘致しているが、日本式経営をこなせるような高度な人材が不足しているのが実情だ。
 これは、ベトナムだけではなく、タイなどにも共通した課題であり、人材養成が急務である。

 ベトナム経済の中心地であるホーチミン市。その課題に取り組もうとホーチミン市工業大学(Ho Chi Minh City University of Technology 略称HUTECH)が、日本型ものづくり大学として「越日工業大学」を新たに設立した。11月中旬、開校式が現地で行われ、わたしも縁があって出席した。
 大学関係者の説明では、日本との連携で日本語教育と日本のものづくりの方法を教育に取り込み、インターンシップを通じて日系企業との接点を強くし、社会で役に立つエンジニアを輩出する、のが目標だという。具体的には、
 ▼全学生が日本文化と日本語を徹底して学ぶ
 ▼ものづくりの実践力をつけ、専門知識を学ぶ
 ▼日本の産業界・大学と連携
 ▼日本とベトナムの懸け橋となる、 を挙げた。

 高いレベルの日本語能力を獲得し、日本の文化を学び、正しいマナーを身につけた学生の育成。そのためには、日本企業での研修を行い、企業の要請に応える教育を目指し、卒業後には日系企業で活躍できる学生を養成する、というわけである。
 開学までには、日本側から様々な支援・協力があった。金沢工業大学のカリキュラムが採用され、「現実の問題に対して自ら考える力とコミュニケーション能力を身につけ、社会・企業で即戦力になる教育」が学生に施されるという。開校式には、約700人の新入生が顔を揃えた。予想より2倍の学生が集まったという。希望に満ちた表情の新入生を前に日本企業の関係者らは「ホーチミン周辺には、日本企業が1300社も進出している。しかし、これら日本企業を支える人材が不足している。特にIT企業の場合は深刻だ」。 これに応え大学関係者は「日本語を話し、日本文化を理解し、マナーをわきまえた人材を育て、日本企業に輩出することを約束する」と述べた。

 越日工業大学の先輩格としてタイには泰日工業大学がある。2007年に設立され、いまでは、工学部などの学部のほか大学院課程もある。日本の約40大学と提携を結ぶなど「日本」を軸に発展している。越日工業大学も教育・人材育成を通して両国の希望の懸け橋となるよう期待したい。












                                         







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