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ASEAN標準時            (2015年2月10日)



グリニッジ平均時を表す時計(グリニッジ天文台)
 1月にマレーシアで開かれていた東南アジア諸国連合(ASEAN)の非公式外相会議で「標準時」の設定について検討に入ることで合意したという。域内各国の時差は最大で2時間半ある。共通の「標準時」が設定されれば、商品・金融取引や観光などの面で便利になる。今年末に発足する経済共同体の運営にもプラスになるだろう。

 ASAEAN各国が現在、採用している「時間」は、「協定世界時」にプラス8
時間がシンガポール・マレーシア・フィリピン・ブルネイ、同7時間がタイ・ラオス・カンボジア・ベトナム、同6時間半がミャンマーである。東西の国土幅が米国とほぼ同じ広さのインドネシアは、「時間」が複数ある。別の言い方をすれば、日本と一時間の時差があるのが、シンガポールのグループ、2時間がタイとベトナムなどインドシナ3カ国である。
 ちなみに中国、台湾、香港が、日本との
時差が1時間、韓国、北朝鮮は時差無しである。

 東アジアで、これほど各国で「時間」があるのだ。この地域を飛び回るビジネスマンならば、その時差によるわずらわしさは経験があると思う。
 

  例えばバンコクからシンガポールに行き、そこからベトナムのホーチミン市に向かうとする。まず、シンガポールに到着した時点で時計の針を一時間、調整する。ホーチミン市に着いたら再び、時計の針を元に戻す。日本からバンコク経由でシンガポール、ホーチミン市のコースをとれば、時計の針の調整回数が増える。
 こうした点から考えてもASEAN共通の「標準時」が設定されるのは、結構なことである。しかし、日本にとって気になるのは、ASEAN標準時が採用された場合、「協定世界時」にプラス8時間になる可能性が強いということだ。そう、世界第二位の経済大国・中国に合わせるわけである。そうなれば「時間」までも中国に飲み込まれる。中国とASEAN経済の一体化はさらに促進されるだろう。
 韓国は、日本と時差がないが、中国経済への傾斜が顕著で、ASEANの動きに同調するかもしれない。

 実は、ASEANが「標準時」の設定について検討に入ることで合意したのは、今回が初めてではない。過去にも1995年、2004年の2回、議題に挙げられている。2004年5月には、加盟10カ国の高級事務レベル協議で「導入で合意した」と新聞にも報じられた。結局、経済的統合への準備を進めることに忙しく「時差」問題は、先送りにされたのだろう。
 今回は、経済共同体発足を目前に控えており、どうなるのか。












                                         







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