本文へスキップ

アジア・ウオッチ・ネットワークはアジアに幅広取材アンテナを張ります。

アジア・ウオッチ・ネットワークAsiaWatchNetwork


メニュー亜細亜 飛耳長目

GDP               (2016年3月8日)



 国際通貨基金(IMF)によると、インドの2015年の国内総生産(GDP)は、世界で7位になった。 インドの名目GDPは、約2兆1826億ドル(約244兆円)。前年は9位で、今回、ブラジルとイタリアを抜いた。17年にはフランスを抜き6位になる見通しだ。
 IMFはインドの成長率が2016年、2017年に7.5%に達すると予測している。中国のGDPが日本を抜き、いまや米国に次いで世界2位、そしてインドが欧州勢を
抜き出した。3位の日本を加えると、アジア経済のパイの大きさが分かる。

 世界経済の軸が、欧米中心からアジアへ動き、それが加速している。だが、歴史的に見れば、これは当然の流れでもある。以下が、その説明である。

 オランダの経済学者のアンガス・マディソンの試算によると、アヘン戦争(1840年)前の1820年は、中国・インド・日本・東南アジアのアジア地域のGDPの世界における比重は50%を超えていた。中国は単独で20〜30%を占めていた。世界で初の産業革命を実現した英国でもそのGDPは5%弱にすぎなかった。
 しかし、第二次大戦後の1950年になると、様相が大きく違ってくる。欧米諸国とアジア諸国の立場が完全に逆転する。科学技術が進む欧米諸国は、大量生産、大量消費とそれに支えられた自由貿易といった経済システムに乗り、GDPの世界での割合は、50%を超える。植民地支配、戦乱に苦しんだアジア諸国の割合は、約20%弱に落ちこんだ。
 だが、21世紀になると、再び反転の傾向が顕著になる。2001年、日本を含めアジア諸国のGDPの割合は、ほぼ40%弱まで回復した。東アジア、欧州連合、北米のGDPの割合がほぼ同じレベルになった。

 この間、日本とともにアジア躍進の原動力となったのは、いうまでもなく中国である。2010年に中国が世界第2位の経済大国になったのは、記憶に新しい。2001年の中国のGDPは、日本の32%に過ぎなかったことが信じられない成長ぶりである。
 その中国経済も成長率がかつての2ケタから、7%台まで低下し、バブル崩壊も懸念され、世界経済のマイナス要因になっている。原油などの資源安で経済が落ち込んでいるブラジルやロシアなど新興国の景気も減速している中で、インド経済は国内の消費市場が拡大し、順調のようだ。さらなる国内改革が進めば、成長路線は持続できるだろう。
 インドの人口は、約12億6000万人で、一人当たりのGDPとなると、2000ドルにも届かず世界で145位程度だ。が、その順位の低さは、それだけ「成長ののびしろ」がある、ということでもある。












                                         







English version (英語版)



Photo


ビデオ











Asia Watch Network

Bangkok, Thailand