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 北朝鮮への圧力外交         (2016年6月13日)


韓国・尹炳世外相


カストロ議長とオバマ大統領の会談( 2015年4月11日)
 韓国の尹炳世外相が、韓国外相として初めてキューバを訪問した。キューバ側に国交正常化を望む韓国政府の意向を伝えたという。昨年夏に米国とキューバが国交正常化したが、これが後押しになったのだろう。
 北朝鮮と伝統的な関係を持つ社会主義のキューバと友好関係を構築し、北朝鮮に圧力をかけたい韓国の狙いが感じられる。

 報道によると、尹外相のキューバ訪問の名目は首都ハバナで開催されるカリブ諸国連合首脳会議への出席だった。韓国側は当初、次官を政府代表として派遣すると発表していたが、一転して外相訪問になった。北朝鮮の外交工作を懸念し、水面下で調整を続けていたという。
 両国は2国間やグローバルレベルでの関心事項について話し合った。北朝鮮問題についても取り上げられた可能性もある。

 この韓国のキューバ外交のニュースに接し、ふと暗い、悲しい事件が目に浮かんでしまった。ビルマ(現ミャンマー)のラングーン(現ヤンゴン)で起きたテロだ。
 当時、ソウル五輪開催(1988年)を目指していた韓国は、北朝鮮と関係が深い国に政府関係者らを派遣し、五輪参加を要望して回っていた。その矢先に事件は起きた。
 
 
 ビルマ政府は、北朝鮮との国交を断絶。その後、両国の国交が回復するのは2007年で24年の歳月を要した。当時、ビルマのネ・ウィン政権は、「ビルマ型社会主義」を目指していた。北朝鮮の社会主義建設と
通じるものがあり、東南アジアにおいてビルマは、北朝鮮の友好国の一つだった。
 そこに対立する韓国の首脳が訪問することは、北朝鮮にとって「友好エリアに入り込んできた許されない行為」と映ったのだろう。

 キューバは1959年のキューバ革命後、北朝鮮と緊密な関係を築いてきた。そのキューバと韓国の関係改善の動きは、北朝鮮にとって「包囲網」に映るかもしれない。ラングーンのような惨事は起きないと思うが、北朝鮮を締め付ける、あまりの「封じ込め政策」では南北和平が遠くだけだけだろう。 













                                         







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