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 韓国財閥             (2016年7月15日)



 免税店への出店を希望する業者らから「黒い金」を授受したとして、ロッテグループ創業者の長女、辛英子容疑者が韓国の検察当局に逮捕された。報道によると、英子容疑者は、韓国の化粧品会社など複数の業者から、計約30億ウォン(約2億6000万円)を受け取り、また、グループ会社の金を横領した疑いもあるという。

 検察は、ロッテグループの裏金づくりやロビー活動を行っていた疑惑の解明を視野に、創業者の「側近中の側近」である英子容疑者を追及するとみられる。

 この動きは“反財閥”の世論を背景に、巨大財閥の解体の流れにも影響するのか。そう思うのも、韓国では財閥の不祥事が多発しているからだ。
 最近では、大韓航空のオーナー会長の娘の前副社長が、離陸直前に自社機を引き返させたとして航空法違反などに問われた事件が記憶に新しい。ニューヨークの空港で機内でのナッツの出し方に激怒し、飛行機をターミナルに戻させ、責任者を降ろさせた、というものだった。

 そのほかにも、渦中のロッテをはじめ、サムスン、現代などで不透明な経営・所有形態や相続問題が批判の対象になってきた。市民は、そのおごりと後継者らの傲慢さに反発し、財閥解体・明朗な会社経営を求める声が強くなっていた。
 しかし、今回のロッテ事件は、一連の財閥不祥事に対するものと様相がやや違うようだ。創業者の重光武雄(韓国名・辛格浩)氏は、日本で事業を成功させ、1970年代ごろから母国の韓国に事業・投資を展開し、ロッテ百貨店を含め、日本を上回る財閥グループに成長した。

 わたしがソウルに駐在した1990年代は、ロッテの拡大期で、そのホテル、百貨店などは、日本人駐在員・観光客らが頻繁に利用していた。日本的なサービスは、市民にも好評だった。ソウル駐在が長い日本人からは、こんな話も聞いた。百貨店の店員が笑顔で「いらっしゃいませ」や「ありがとうございます」と言い、頭を下げるようになったのは1979年に開店したロッテからだ、という。
 日本流の「お客さまは神様です」の精神を韓国に導入、母国の経済発展に寄与し、いまや韓国5位の大財閥になったロッテ。 検察当局は、辛英子容疑者の逮捕に続き、創業者の重光氏と韓国ロッテグループ会長の二男に対し出国禁止の措置をとった。
 この措置は、出頭要請、事情聴取が迫っていることを意味する。韓国マスコミのロッテたたきも激しさを増してきた。そこには「在日韓国人・日本を背景にしたイジメに似た雰囲気がうかがわれる」との指摘もある。 












                                         







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