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 親日度              (2016年8月7日)




中華民国総統府
 新聞社のソウル特派員時代に取材し、見聞きしたエピソードなどをまとめた『反日と親日のはざま――韓国と台湾』(東洋経済新報社)という本を出版したことがある。「反日」と言われる韓国と「親日」と言われてきた台湾。それは本当なのか、がこの本の主テーマで、いまも関心を持ち続けている。
 最近、民間調査機関が台湾で世論調査を実施、この結果が興味深かった。台湾人
が最も好きな国は、やはり日本だったが、「最も好きな国」との回答は過去最高だった2009年度調査の52%を4ポイント上回る56%。2位の中国が6%で、続く米国が5%、シンガポール2%といずれも一桁台。日本の「断トツ」ぶりが際立った。
 20代と30代の若い世代の60%以上が「最も好きな国は日本」と回答したのも注目された。「日本に親しみを感じるか」との質問に「感じる」と答えた人も80%に上った。この調査は日本の対台湾窓口機関である交流協会の委託で約1,000人を対象に実施したものだ。

 一方、韓国の場合はどうか。日本のNPO法人「言論NPO」と韓国のシンクタンクは、毎年、日韓世論調査を行っている。ここに2015年度の調査結果があるが、相手国の印象を聞くと、日本では52.4%、韓国では72.5%が「悪い印象」と回答している。
 その理由を複数回答で聞いたところ、日本側は「歴史問題で日本を批判し続けている」(74.6%)、
「竹島(韓国名・独島)をめぐる対立」(36.5%)、韓国側は「韓国を侵略した歴史について反省していない」(74.0%)、「独島問題」(69.3%)の順で多かった。歴史や領土問題に関連するものばかりだ。

 調査は日韓ともそれぞれ約1,000人を対象に行われたが、ここで注意しなければいけないのは、日韓ともに回答者の7割以上が相手国に行ったことがないという点だろう。実際にその地を訪問したことがない多数の人々が、それぞれ相手国の印象について回答しているわけだ。
 その判断基準となっているのが自国のニュースメディア、といい、9割以上がそこから情報を得ているという。

 一方、相手国へ訪問した経験や友人がいるなどの有識者に対する調査では、韓国で約半数、日本では約3割が「どちらかといえば良い印象を持っている」と回答している。
 台湾の調査結果について「日本をもっとも好き」と答えた人が増加した理由は、「観光などで訪日する台湾人が急増していることが挙げられる」という。
 韓国の例から見ても「直接の相互交流が大切」ということだ。そして、メディアが、相手の「あら探し」のすえ、マイナスイメージを作り上げ、視聴者にそれを植え付けない、という配慮も大切だろう。相手国を多角的に取り上げる報道内容が求められているのだ。












                                         







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