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ホストタウン            (2017年12月28日)



鶴ヶ島市役所


城西大学坂戸キャンパス
 年が明け、あと2年半後に迫った東京五輪・パラリンピック。それに合わせ、日本の各自治体の中で、大会参加国・地域との間で「ホストタウン登録」する動きが目立つ。
 東南アジア諸国を見ると、例えば、ミャンマーの「ホストタウン」として埼玉県鶴ヶ島市が登録されている。

 「ホストタウン」――耳慣れない方もいらっしゃると思うが、大会参加国・地域と登録市町村の交流を支援する国の事業で、五輪・パラリンピックの事前合宿や交流事業などを行う際に自治体が国から費用補助を受けられる制度。
 相互交流を図り、外国を知り日本を伝えるという趣旨だ。その交流を通じてスポーツの素晴らしさと共生を学ぶという狙いもある。
 ミャンマーの「ホストタウン」となった鶴ヶ島市は、「小江戸」と言われる川越市に隣接する人口約7万人の小さな市だ。近くにある城西大学が総合グラウンドなどを提供、ミャンマー選手が強化合宿や大会直前合宿を行うほか、市民との交流イベントなどを通じて友好を深める計画だ。
 昨秋には、「キックオフイベント」と称したイベントが市役所ロビーで開かれた。
お昼休みを利用、市民や職員約100人が集まった。
 歴史や文化、スポーツなどを通してミャンマーが紹介され、ミャンマーからの女性留学生2人が、水かけ祭りで踊るという民俗舞踊を披露して花を添えた。
 また、ミャンマーの保健・スポーツ省の事務次官らも現地視察に訪れ、事前合宿などで使用する総合グラウンドや総合体育館、プールなどのスポーツ施設を見学した。大学や市民との間での交流は、もう始まっている。

 日本政府の担当事務局によると、昨年末までに211件が登録されている。ミャンマーを相手国としたホストタウンの登録は鶴ヶ島市が国内で初めてだという。双方の関係が深まったのは、同市在住の今泉清詞氏の「今泉記念ビルマ奨学会」の存在があったからだ。会長の今泉氏は、第2次世界大戦中、3年間ミャンマーで戦い、過酷な戦場から生きて帰った。
 それは自分たちの食べる物にも不自由する中で食べ物を分け与え、助けてくれたビルマ(現ミャンマー)人らのお蔭で、その温情に対する恩返しであると考えのもとで奨学会を作り、ミャンマーからの留学生ら若い人材を育ててきた。ホストタウン登録は、人と人との輪の広がりにより実現したのだ。

 徳島県は、カンボジアとの間でホストタウン登録をした。徳島商高と「カンボジア日本友好学園」が、お菓子の共同開発をするなどの交流が実った。今後は、開発した製品の選手村などでの提供に向け、食の安全の国際基準の取得を目指すという。普段の地道な交流が、五輪・パラリンピックの場で大輪を咲かせる。












                                         









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