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キャンパス              (2017年4月13日)



シンガポール国立大学
 毎年、英国の「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション」が、アジア世界大学ランキングを発表しているが、今回も総合1位はシンガポール国立大学になった。2年連続だ。
 一方、東大は、2016年の首位陥落から浮上せず、今回は7位と低迷した。

 アジア世界大学ランキングは、教育の質・学習環境▼国際性▼研究の質▼引用される論文の数――などを評価の基準に置いている。
 3月の発表によると、順位は、シンガポール国立大学に次ぎ、2位は北京大学(中国)、3位は清華大学(中国)、4位は南洋理工大学(シンガポール)、5位は香港大学(香港)だった。
 そのシンガポール国立大学。例えば、「国際性」に関連して留学生割合を見てみると、32%にも達する。北京大学、清華大学、東大は10〜15%に留まっており、「国際性」の高さが分かる。 
 説明によると、東南アジア諸国、中国、欧米やアフリカなどを含め、100ヶ国以上からの留学生が学んでいるという。学部棟のほか研究所、図書館、学生寮、病院やプールなどのレクリエーション施設などの建物が、広大な敷地内に集まっている。創立は1905年で、100年以上の歴史を持つ。

 長女がシンガポール国立大学の大学院に学んでいた時に、正月休みを利用して、日本からこの大学のキャンパスを訪ねたことがある。元旦だったが、驚いたのは、朝からパソコンとにらめっこをしている学生の姿を多くみかけたことだ。シンガポールでは、旧正月を盛大に祝うが、それでも「ニューイヤー」の朝から学習・研究に没頭している光景は、まず日本の大学のキャンパスでは見られまい。
 学部の掲示板に目をやると、そこには、教授・授業に対する学生らの「評価」が掲げられていた。

 こうした「学問の府」で学び、鍛えられた学生や院生、留学生ら実社会に飛び出していく。国際金融・貿易やIT(情報技術)などの分野で能力を発揮し、この小さな国を支えていくのだ。
 シンガポールは、貿易や交通、金融の中心地の一つであり、世界第3位の金融センターだ。世界銀行によると「世界で最もビジネス展開に良い国」という。

 しかし、シンガポールにも課題が多い。開発独裁国家であり、言論の自由が制限されるなど政治的な抑圧が目立つ。所得格差や外国人労働者の処遇など「IT先進国」となた豊かなシンガポールが抱える問題は、難問だらけだ。ビジネスへの貢献だけではなく、社会的な問題を解決に導くシンクタンク役も21世紀の大学の重要な役目だ。












                                         








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