本文へスキップ

アジア・ウオッチ・ネットワークはアジアに幅広取材アンテナを張ります。

アジア・ウオッチ・ネットワークAsiaWatchNetwork


メニュー亜細亜 飛耳長目

韓流ブーム             (2017年7月29日)



韓国放送公社(KBS2)で放送された「冬のソナタ」
  今年は、日本で韓流ブームが起きてから15年目に当たるという。「韓流」とは、韓国の大衆文化の流行のことだ。ちなみに日本の大衆文化の場合は、「日流」と呼ぶ。
 それはともかく、タイを震源地とする1997年のアジア通貨危機の影響で韓国経済が深刻化すると、韓国は官民を挙げ、ドラマなどの輸出を推進した。この積極的な振興策が2000年代に入って実った。
 日本のメディアが「韓流」という言葉を
使い始めたのが、2002年の日韓共催のサッカーワールドカップ直前からで、今年がそのちょうど15年に当たるわけである。 
 韓流ブームに火をつけたのは、ドラマ「冬のソナタ」だろう。これを通して韓国ドラマは一気にスパークした。音楽業界でも「東方神起」などが人気を集めた。日本全国に熱烈な韓流ファンが生まれたのだった。韓国の文化・社会に詳しい小倉紀蔵・京都大教授は著書『韓流インパクト ルックコリアと日本の主体化』(講談社)の中で、韓流ブームが起きたことについて、「冬ソナ」を例に挙げ、こう説明している。
 一つは「言葉の力」だ。小倉教授は「まずなによりも、言葉が魅力的である」と指摘しながら「そもそも『冬のソナタ』にはまった日本人は、日本ドラマとセリフが違って魅力的と感じた人が多かった」などと説明している。さらに韓国の俳優の人間的魅力などが日本人を引き付けた、という。

 しかし、このブームも残念ながら下火となった。最高潮に達していた2012年の8月、李明博大統領(当時)が独島(日本名・竹島)を訪問したのをきっかけに「反韓・嫌韓感情」がくすぶり出し、韓流ブームどころではなくなったのだ。
 「日本のコリアンタウン」と呼ばれ、韓流を盛り上げてきた、東京の新大久保にも客足は遠のき、ピーク時に630店あった韓国系の店は、今春には380店に。代わりにネパール系などが進出「アジアタウン」と衣替えした感じだ。訪韓する日本人も2012年の341万8792人をピークに減少に転じ、日韓国交回復50周年の2015年には、174万2531人に。韓流ブームの終結を物語るデータだろう。

 一方、訪日する韓国人はどうか。観光庁によると、今年の上半期(1月〜6月)の韓国からの訪日客は、前年同期比42%増の約339万人、中国を上回った。格安航空会社の増便などが原因と言われている。それに加え、日本の食文化、ショッピングなどに関心を持つ韓国の若者らの個人旅行が増えたのも一因だ。
 韓国政府は、1998年〜2004年にかけて、それまで制限してきた日本の大衆文化を開放した。それ以来、「韓流」ほどではなかったが、「日流」もひたひたと韓国社会に押し寄せていたのだろう。












                                         









Photo


ビデオ











Asia Watch Network

Bangkok, Thailand