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最高指導者(ベトナム)      (2018年10月10日)



チャン・ダイ・クアン氏
 最高指導者(ベトナム)
 ベトナムのチャン・ダイ・クアン国家主席が死去した。軍関係の病院で亡くなったという。61歳という若さだった。
 報道などによると、ベトナムは公式には「独裁」を避け、国家主席、首相、共産党書記長が率いる体制となっているが、国家主席は儀礼的な職務が大半で、「国家運営に支障はない」との指摘が多かった。
 チャン・ダイ・クアン氏は2016年1月、第12回党大会において党政治局員に再選され、党内序列第3位に昇格するとともに翌年4月、国家主席に選出された。
 この選出の際の模様については記憶が新しいが、ベトナムの新指導部は、チュオン・タン・サン国家主席の後任に、公安相のチャン・ダイ・クアン氏が選ばれ、新首相には、グエン・スアン・フック副首相が就任し、グエン・フー・チョン書記長は留任した。
 この時も、一般的には「ベトナムは党書記長、国家主席、首相、国会議長を中心とする集団指導体制をとっており、基本的には、新布陣でも外交など主要政策が大きく変わる可能性は低い」という受け止め方だった。
   しかし、環太平洋経済連携協定(TPP)参加を決めるなど抜群のリーダーシップを持ち、改革を進めてきたグエン・タン・ズン氏が首相の座から降りたことの意味は大きかった。ズン氏は「南ベトナム解放民族戦線」の出身で、経済にも強く国家銀行総裁などを歴任し、南シナ海の領有権問題では、中国に対し譲らぬ姿勢を示し、国民から熱っぽい支持を受けてきた人物だった。
 そのズン氏が離脱した、この指導部は、スタートからわずか1年半でチャン・ダイ・クアン国家主席が死去し抜け落ちたのだ大きな痛手に違いない。

 その中で「グエン・フー・チョン書記長が空席の国家主席を兼務する」とのニュースが流れた。書記長と国家主席に同人物が就くのは極めて異例だ。権力集中が懸念されるが、実は「兼務」は、前から取りざれてきた問題だった。
 ベトナムは国家機構のトップが国家主席で、国家の代表者と位置付けられるが、共産党内での序列は、党トップの書記長に次ぐ事実上のナンバー2だ。書記長は国内ナンバー1だが、他国を公式訪問しても国家元首(大統領や国家主席)の称号がないため、これまで儀礼的に冷遇されるという事態が起きていた。党と国家のトップが分かれ、他国からは、だれが国を代表するか見えにくい。

 そこで、一人への権力集中を避けてきたベトナムでも党と国家のトップの兼任案が浮上していたのだ。書記長と国家主席の兼務によりベトナムは、どう変わるのか。中国のような体制に近づいていくのか。
 












                                         









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