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宮中晩さん会            (2018年6月5日)




 国賓として来日したベトナムのチャン・ダイ・クアン国家主席夫妻を歓迎する宮中晩さん会が5月30日、催された。日本の各メディアは、その模様を大きく報じた。
というのも来年4月末に退位される天皇陛下にとって、国賓を迎えての宮中晩さん会は今回で最後になるかもしれないからだ。 晩さん会には皇太子ご夫妻秋篠宮ご夫妻らや、ベトナムとゆかりの深い人々らが出席した。奈良時代にベトナムから伝わったとされる曲などが演奏されたという。ベトナムにとっても栄誉なことだっただろう。

 宮中晩餐会は、国賓をもてなすために皇居の新宮殿である豊明殿で開かれる。皇族方をはじめ首相、衆議院議長、参議院議長最高裁判所長官ら三権の長やノーベル賞受賞者ら約百数十人が出席する。その平成のフィナーレの晩さん会の国賓がベトナムだったのだ。
  招かれたクアン主席は公安相を経て2016年4月、国家主席に選ばれた。
 陛下は、昨年2〜3月にベトナムを初訪問している。陛下は晩さん会の冒頭のあいさつで、訪問の際に温かい歓迎を受けたことに感謝しながら、終戦後にベトナムに残った元日本兵の家族ら、交流した人々の思い出を披露し、「両国間の相互理解と友好協力関係が今後増進しますことを願っております」と述べられた。
 これに対し、クアン主席は「日本は、華やかな桜の咲く春、名高い新幹線、そして向上心あふれる『日本の精神』を持つ美しいおもてなしの国」と称賛、両国の戦略的パートナーシップは日増しに発展していると語ったという。
 陛下はあいさつの途中、原稿の一部分を読み飛ばす場面があったが、宮内庁はその熱いお気持ち・思いを尊重し、ホームページに全文を掲載したとの話だ。

 今年は、1973年に両国の外交関係が樹立されてから45年になる節目の年だ。この間、日越は関係を深め、例えば、いま日本にいるベトナム人は、留学生、技能実習生や看護師、介護福祉士ら合わせて約26万人を数えるという。あいさつのなかで陛下は「お互いの国を往来する訪問者の数は、昨年、双方合わせて100万人を超え、その中にはわが国から修学旅行として貴国を訪問する高校生もいます。このようにさまざまな交流が深まっていることを心から喜ばしく思います」など関係進化について具体的な例を挙げられた。
 クアン国家主席は、翌日、日本貿易振興機構(JETRO)などが主催する講演会で、両国の企業トップら600人を前に「日本とベトナムは45年の信頼関係の中で利益を共有している。日本の投資家に公平なチャンスを約束する」と、一層の投資を訴えた。
 ベトナムは、この平成の年にもっともふさわしい国賓だったように思える。












                                         









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