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女性指導者             (2018年7月3日)



朴槿恵 韓国前大統領
 ここ数年、日本のスポーツ界で女性の日本代表監督が次々と誕生している。バレーボールの中田久美さんらだ。その日本女性のスポーツでの活躍ぶりを五輪でみてみると、こんなデータがある。
 夏季五輪での日本のメダル獲得数は、東京(1964年)からソウル(1988年)までの6大会では男子が142個、女子は12個と圧倒的な「男性上位」だったが、バルセロナ大会(1992年)以降の7大会では男子が102個で女子は93個とほぼ互角、という。女性のスポーツ指導者が多く誕生しているのも納得できる。
 外国を見回してみると、最近、こんなニュースが。「国際柔道連盟は、ブラジル柔道連盟が男子代表監督に、女性として初めて日本人の藤井裕子さん(35)を任命したと発表した」。藤井さんは2012年ロンドン五輪で英国代表の女子を指導。2013年5月にブラジル代表コーチに就任し、16年リオデジャネイロ五輪では女子57キロ級に金メダルをもたらした。国際的に女性指導者が男子代表チームを率いるのは異例だという。
  ではスポーツ以外のほかの分野ではどうか。アジアにおける女性の政治指導者についてみてみよう。韓国の朴槿恵氏(前大統領)、ミャンマーのアウンサンスーチー外相、インドネシアのメガワティ元大統領やタイの首相だったインラック氏らが思い浮かぶ。
 ある調査では、過去に大統領や首相の座に就いた女性は、中東含めた全アジアで13カ国 計16人にのぼる、という。興味深いのは、欧州などと違い、アジアの女性指導者は元指導者の妻、娘、妹である点だ。
女性の政界進出が進んでいる、というより長年にわたり、指導的立場の人物を送り出している「名門」からの輩出、ということか。

 「アンコンシャス・バイアス」(Unconscious bias)という難しい外来語が、よく日本のメディアに登場するようになった。邦訳すると「無意識の偏見」。差別する意図はないのに、しみついた価値観が上司や女性自身の判断をゆがめ、女性の活躍を阻む結果になってしまうことだ。
 具体的な例として挙げられるのは「女性は管理職に向いていない」、「女性は数学の能力が男性より低い」「きつい仕事を任せるのは気の毒だ」などといった無意識の偏見・潜在意識で、これが女性の成長機会を奪い、意欲をそぐことになると指摘されている。

 アジアの女性指導者として先に挙げた朴槿恵氏は期待されながら、逮捕され、インラック氏は海外に逃げるという不幸な結末になった。二人のように「権力の継承の象徴」としてではなく、女性が「アンコンシャス・バイアス」から解放され、自分の実力、能力でのびのびと政界・社会進出し、リーダーとなれる環境がアジアでは必要、ということだろう。












                                         









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