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ジャポニズム              (2018年8月4日)



「動植綵絵」30幅の一部
 日本とフランスの友好160周年を記念し、両国の合意により企画された「ジャポニズム2018:響きあう魂」というイベントが、パリで始まった。「日本文化の魅力を伝える」というのが趣旨である。
 来年2月まで、パリ市内の会場を中心に美術や舞台、映像から日本伝統の食や祭りまでさまざまな公式企画が組まれている。この9月には、江戸時代の絵師、伊藤若冲展が開かれ、最高傑作とされる「動植綵(さい)絵」全30幅がヨーロッパで初公開されるという。

 「ジャポニズム」は、19世紀に欧州で流行した日本趣味のことである。パリ国際博覧会への出品などをきっかけに、浮世絵・工芸品が注目され、西洋の作家たちに大きな影響を与えた。
 たとえば、ゴッホ、クロード・モネ、ドガらだ。「ジャポニズム」は、一時的な流行に終わらず、世界的な芸術運動にもつながり、定着していく。とりわけフランスの「ジャポニズム好き」は有名だ。
 欧州5か国を対象にした対日世論調査。日本外務省は、英国、仏、独、スペイン、ポーランドで調査を実施した。18歳以上の各国500名を対象にしたものだが、2017年のまとめで、対日関係について、5か国全体で70%が「とても友好関係にある」、「どちらかというと友好関係にある」と回答。
 信頼度は、全体で66%が「とても信頼できる」、「どちらかというと信頼できる」と。「戦後70年の日本の平和国家としての歩みについてどう思うか」との質問については全体で77%が「大いに評価する」、「ある程度評価する」と回答したという。

 では、東南アジアはどうか。これも外務省が昨年、実施した調査の結果である。ASEAN(東南アジア諸国連合)10カ国の男女(18〜59歳)3,017名を対象に実施。
 日本を「とても信頼できる」、「どちらかというと信頼できる」と回答した人の割合は91%で、この2年前に行われた前回調査の73%から18ポイント増加、対日関係についての問いでも、「友好関係にある」との答えが89%に。また、この50年間最もASEANの発展に貢献してきた国(地域)を主要国の中から選ぶ質問(複数回答)では、55%の回答者が日本を選択し、日本が最も高い評価を得ていたという。

 欧州からもASEANからも「対日好感度」が伝わってくる。これらの国々には「ジャポニズム」が少なからず、浸透・通底しているのだろう。
 バンコクなど東南アジアの主要都市を回ってみると、日本の工業製品、食品やマンガ、アニメなどがあふれている。国力を測る尺度として経済力・人口・軍事力などの「ハードパワー」があるが、こうしたソフトな大衆文化は「ジャポニズム」、「クール・ジャパン(かっこいい!日本)」を広めているのが実感できる。












                                         









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