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アジア・ウオッチ・ネットワークはアジアに幅広取材アンテナを張ります。

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  欧米からアジアへ---アジアは、「世界の成長センター」になることは確実です。ですが、成長の裏にはひずみも伴います。この地域は政治的、安全保障的な不安定要因を多く抱えています。その多くは中国の台頭、米国の威信低下に起因する、と言ってよいでしょう。もっとも現実を見れば、解決困難な国内問題を抱える中国が、経済規模をさらに拡大するにしても、国際社会で支配的なヘゲモニーを取るところまでは至らない、と感じます。
 米国、中国と日本、そしてかつてアジアの国々の宗主国だったヨーロッパ諸国の思惑がからんだアジア。そこに複雑な構図が広がっています。アジア全体の中から東南アジアを抜き出して考えても同じです。言語、民族、宗教が違う国々が集まっています。この地は、数々の戦争、紛争、国境移動を繰り返してきました。その歴史から生まれた不信・猜疑の刻印は、それぞれの国が持っています。そして同時に一つの国の中に、奥深い文化、伝統が連綿と続いています。
 「アセアン(東南アジア諸国連合/ASEAN)は一つ」ではありません。「アセアンは一つ一つ」と言われているのも、そうした歴史に由来しています。しかし、各国間の壁を乗り越え「アセアン」として団結していこう、という大きなエネルギーも見られます。そうしたアジアをペンで解剖していきたいと思います。アジア取材歴35年以上のベテランスタッフが執筆します。

執筆者紹介
 中村 浩一郎
  1950年 東京生まれ。
  1974年 早稲田大学卒業後、新聞社に入り、ソウル、バンコク特派員を歴任。
      現在、韓国、東南アジアを中心に取材を続ける。
 小堀 新之助
  1955年 群馬県生まれ。1979年 千葉大学卒業後、テレビ局で報道番組制作に従事。
      現在、北京、バンコク、クアラルンプールを巡回している。


ASEANの発言力  (2017年9月15日)


…連日、北朝鮮関連のニュースが飛び交う中で、掲載スペースは小さかったが、目に留まった記事があった。カエタノ比外相が「挑発的な行動は地域の平和と安定を損なうものだ」と核実験を非難する声明を発表するとともに、北朝鮮に対話に応じるよう求め「ASEANは意味ある対話のため、外交の場を醸成する役割を果たす用意がある」と強調したのだ。
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東ティモール     (2017年9月1日)


…就任したばかりの河野太郎外相の外交デビューや活発な二国間の外相会談が行われるなどテーマ、話題が多く、一連の会議はいつもより注目を集めたと思う。その中で目立たなかったが、東ティモールのSEAN加盟問題も忘れてはならない課題だった。東ティモールは、1975年、インドネシアの侵攻を受け、その支配下にあった。…  記事本文>>>


記念切手と葛藤     (2017年8月7日)


…大統領選の結果は、その当時の国際・国内状況の中で、国民が「朴正熙路線」と「金大中路線」のどちらかを評価するかにかかってきた。この二人の路線がいまも韓国政治の大きな「対立軸」になっている、といえる。記念切手の発行見送りも、この大きな軸に沿い革新系の現政権の判断で決められたわけである。…     記事本文>>>


韓流ブーム       (2017年7月29日)


…このブームも残念ながら下火となった。最高潮に達していた2012年の8月、李明博大統領(当時)が独島(日本名・竹島)を訪問したのをきっかけに「反韓・嫌韓感情」がくすぶり出し、韓流ブームどころではなくなったのだ。…     記事本文>>>



インド〜大国への道   (2017年7月20日)


…インドの歴代政権は、イスラム教国が敵意を向けるイスラエルへの訪問を避けてきた。では、モディ首相がなぜイスラエル訪問に踏み切ったのか。モディ首相は今回、非軍事分野での協力も強調した。イスラエルは、通信機器、ハイテクや医薬品、医療機器ビジネスを輸出産業に育て上げた。軍事技術が貢献している。理工系の優秀な学生らが、軍の研究開発部門に配属され、それを活かして、起業するケースも多いという。…
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国際河川・メコン川  (2017年7月9日)


…東南アジアを貫くメコン川。中国のチベット高原に源を発し、ミャンマー、タイ、ラオス、カンボジア、ベトナムを経て南シナ海に注ぐ。全長約4,500キロにおよぶ国際河川である。
 しかし、その開発をめぐってこれまでもトラブルが絶えなかった。多くの原因は、中国の開発行為だ。…
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香港返還20年     (2017年6月23日)


…1国2制度 」とは、返還された香港を特別行政区とし、「資本主義と高度な自治」を認め、返還から50年間、制度を変えないことになっている。しかし、習近平政権は、「高度な自治」を侵し、親中派で固める香港当局を通じて「民主派」を締め付け、身柄拘束や排除が相次いでいる。2014年の「雨傘運動」を巡り、議員を含む9人が拘束された。…       記事本文>>>

軍政と亀裂       (2017年6月12日)


…最南部のテロと今回のバンコクでの事件は手口が異なるとの指摘がある。一方で、関与が疑われているのが軍政と対立しているタクシン元首相派である。クーデターで軍はタクシン派政権を倒し「国民和解」を掲げて中立の立場を強調したが、軍政による締め付けにより、タクシン派の不満が募っているのが実情だ。…   記事本文>>>



中朝関係        (2017年5月27日)

…CNNの報道によると4月20日、北朝鮮は核実験実施を中国に事前通報。これに対し中国は「核実験をしたら、中朝国境を封鎖する」と威嚇したという。北朝鮮からみると事前通報は譲歩だったが、意外にも中国は威嚇で応じた。この数年の核実験とミサイル発射で自信を得た北朝鮮は、もはや「従属」ではないとして「世界的な晴れ舞台」の日に、中国との決別を表明したのかもしれない。…   記事本文>>>


福田ドクトリン      (2017年5月8日)


…「福田ドクトリン」が打ち出されるきっかけとなったのは、1970年代初めにASEANに渦巻いた反日感情だった。1974年、田中角栄首相(当時)が、この地域を歴訪したが、バンコクでは首相一行が宿泊したホテルが反日デモ隊に包囲された。戦後、日本の高度成長・貿易の拡大などを目の当たりにし「かつて軍事侵攻した日本が今度は経済で進攻してきた」という反発からである。…   記事本文>>>

ASEAN 50年の歴史   (2017年4月23日)

…ミャンマー(1997年加盟)の存在が、ASEANの頭痛のタネとなってきた。人権問題を重視する欧米にはミャンマーの正式加盟に反対の声が強く、ASEAN各国は、歴史的にも経済・外交面でもつながりが深い旧宗主国の意向を無視できなかった。これに対し、当時、ASEANの盟主と言われたマレーシアのマハティール首相やインドネシアのスハルト大統領がミャンマーを孤立させずに受け入れて善導していくという「建設的関与」政策を打ち出し、加盟を推進させた、という経緯がある。…
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キャンパス        (2017年4月13日)

…アジア世界大学ランキングは、教育の質・学習環境▼国際性▼研究の質▼引用される論文の数――などを評価の基準に置いている。3月の発表によると、順位は、シンガポール国立大学に次ぎ、2位は北京大学(中国)、3位は清華大学(中国)、4位は南洋理工大学(シンガポール)、5位は香港大学(香港)だった。そのシンガポール国立大学。例えば、「国際性」に関連して留学生割合を見てみると、32%にも達する。…
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チョロン(ベトナム中華街) (2017年3月29日)

…この小説に描かれているチョロンという町は、首都サイゴン(ホーチミン市)の中心部から車で約30分のところにある。小説が書かれてから50年以上が経つが、いまでも当時と同じように「公司」、「飯店」などの漢字の看板が目立ち、中国風の寺院が並ぶ。ベトナム随一のチャイナタウンである。中越戦争(1979年)の際、多くの中国系住民が弾圧を恐れ海外に脱出し、一時はさびれたが、いまは台湾系住民も増えた。…
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独立戦争         (2017年3月26日)


…両陛下が、ベトナムの元日本兵の家族と面会、いたわりの言葉をおかけした場面が強く印象に残った。
 元日本兵の家族とは、第二次大戦後、ベトナムに一時とどまった元日本兵の妻や子供たちである。元日本兵と結婚し、その後離別したベトナム人女性やその子供たちの苦難はあまり知られていなかったが、天皇陛下の意向で今回、面会が実現した。…   記事本文>>>


イスラム・ゲート     (2017年2月27日)



…実行犯とみられるのは、インドネシア人とベトナム人の女性だが、背後に北朝鮮大使館や工作員が関わっている可能性が高い。マレーシア政府は、当然、事件究明に必死だが、北朝鮮側はその捜査協力の要請に対して、頑な姿勢で、互いに反発。両国の外交関係は危機状態にある。…
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未来への投資        (2017年2月15日)

…受賞した今泉さんは、あのインパール作戦で、苦難を経て生還した一人で
ある。戦後、日本に戻った今泉さんは「生きて帰れたのは食べものなどを分け与えて助けてくれたビルマの人たちのおかげ」と感謝し、ミャンマーの若者たちを支援してきた。私費を投じて留学生に奨学金を支給。19年間で一人当たり年額数十万円の奨学金を178人に支給してきた。…
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ハルシュタイン原則      (2017年1月30日)


…第二次大戦後の冷戦・対立などで、国土が二分された国、例えばドイツでは、西独と東独が中台と同様に国交樹立競争を繰り広げてきた。西独は「ドイツの正統性を持つ国家である」と自ら位置づけ、「ソ連(当時)以外で東独を国家承認した国とは、国交を断絶」とし、東独を外交的に孤立させようとした。「ハルシュタイン原則」と呼ばれるものである。…
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パンロン合意         (2016年12月30日)



…現政権は、昨年8月に首都ネピドーで、「パンロン合意 」にちなみ和平会議「21世紀パンロン」を開催し民族紛争の終結へ向けた積極姿勢をみせた。スーチー氏は米国や日本などに先駆けて中国を訪問したが、国境地帯の少数民族に影響力を持つ中国の協力を引き出し、和平交渉を進展させる狙いがあったとされる。…    
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大統領制と政権       (2016年12月13日)



…国民の怒りは収まらないようだ。公職者ではない知人の女性が国政に過剰介入したり、朴大統領自身が設立に関わった財団に対して、財閥グループに
出資を要請したりするなど次々と疑惑が浮上し、大統領の支持率は、2週連続で歴代大統領の中で最低の4%を記録したほどだ。…
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ベトナムと詩人       (2016年11月29日)


…このシンポジウムには、ノーベル賞の有力候補といわれる北島氏(中国)や文貞姫氏(韓国)ら歴代の受賞者、日本からは、詩人の谷川俊太郎、吉増剛造の両氏らが顔を揃えた。その中で注目されたのは、イー・ニーさんだった。ベトナムの女性詩人で昨年、東南アジア出身者で初めてチカダ賞を受賞した。…    記事本文>>>



福島原発事故と「フィリピンの教訓」  (2016年11月14日)


…津波対策などが必要となり延期されてきた経緯がある。今回の白紙撤回は、想定を大幅に上回る建設費問題や財政難とともに核廃棄物への懸念が理由という。原発輸出を成長戦略の一つに位置づける安倍政権にとっては大きな打撃となりそうだ。…    記事本文>>>


国鉄道計           (2016年11月3日)


…ジャカルタの地下鉄工事は2014年に始まり、2019年の開業に向けて着々と進み、世界最悪とも言われる交通渋滞の解消に向け、期待を集めている。結局は、「最後の頼みは日本」ということか。… 
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国連とミャンマー        (2016年10月18日)


…1962年から1971年まで事務総長(3代目)をつとめた。教育者で、1957年に国連大使に就任。ハマーショルド国連事務総長が航空機事故で死亡したため、事務総長代理となり、その後アジア人初の国連事務総長にな
った。当時は、冷戦のさ中である。…   記事本文>>>




カシミール          (2016年10月3日)


…この地域は、両国と中国の国境地帯に広がり、印パは1947年の分離・独立以来、領有権を巡って紛争を繰り返してきた。インドと中国との間も国境が画定されていない。カシミールは、「インドのスイス」と言われるような冷涼な気候とは裏腹に「核」を保有する印パ中が向き合う熱い最前線である。…   記事本文>>>


ドゥテルテ大統領(フィリピン)    (2016年9月20日)


…ドゥテルテ政権の超法規的な振る舞いが気がかりである。国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)や報道によると、警察や自警団が麻薬犯罪の容疑者を殺害する事例が急増し、これまでに1,500人以上の犯罪容疑者が殺害された。…   記事本文>>>



ベトナム戦争/中朝秘話    (2016年9月8日)


…金主席が、この会談で武力による朝鮮半島の統一(第二次朝鮮戦争)まで持ち出そうとした背景はなにか。… 

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暮らしやすさ、総合力でタイが金メダル  (2016年8月25日)


…私見だが、タイの評価は、体操競技に例えれば、リオ五輪で日本男子が獲得した「個人・団体総合」で金メダル、ということになる。床運動、跳馬など個々の種目では、金メダルを獲れる実力に達していないが、各種目の成績を集計すると、どれも「そこそこ」で、いつのまにかトップに立っている、という具合だ。…     記事本文>>>



親日度       (2016年8月7日)


…20代と30代の若い世代の60%以上が「最も好きな国は日本」と回答したのも注目された。「日本に親しみを感じるか」との質問に「感じる」と答えた人も80%に上った。この調査は日本の対台湾窓口機関である交流協会の委託で約1,000人を対象に実施したものだ。
一方、韓国の場合はどうか。…   記事本文>>>



ASEM       (2016年7月26日)

…声明では「南シナ海」の記載は見送られ、「国連海洋法条約に従った紛争解決」という表現が盛り込まれた。中国は「判決を受け入れない」との姿勢を崩さなかった。このASEMについては、一般にあまり知られていないが、アジアと欧州の「力関係」を知る上で貴重な会議だ、と思う。国際政治・外交の主役である米国抜きで、その会議の結果が、世界に発信される。…     記事本文>>>

韓国財閥       (2016年7月15日)


…検察は、ロッテグループの裏金づくりやロビー活動を行っていた疑惑の解明を視野に、創業者の「側近中の側近」である英子容疑者を追及するとみられる。この動きは“反財閥”の世論を背景に、巨大財閥の解体の流れにも影響するのか。そう思うのも、韓国では財閥の不祥事が多発しているからだ。最近では、大韓航空のオーナー会長の娘の前副社長が、離陸直前に自社機を引き返させたとして航空法違反などに問われた事件が記憶に新しい。…         記事本文>>>


仲裁裁判所      (2016年6月29日)


…「このような仲裁は受け入れられず、参加するつもりはない」が、中国の原則的立場だ。仲裁裁判所に持ち込まれたことに対し配慮するどころか、その直後から、激しく領有権が争われている場所で、埋め立て、軍事化の計画を開始し、係争海域に滑走路や軍事施設を建設してきた。中国は耳を貸さずに「既成事実」の積み重ねにより、この海域で領有を加速させてきたのが現実である。…     記事本文>>>


北朝鮮への圧力外交   (2016年6月13日)


…尹炳世外相が、韓国外相として初めてキューバを訪問した。キューバ側に国交正常化を望む韓国政府の意向を伝えたという。昨年夏に米国とキューバが国交正常化したが、これが後押しになったのだろう。北朝鮮と伝統的な関係を持つ社会主義のキューバと友好関係を構築し、北朝鮮に圧力をかけたい韓国の狙いが感じられる。…     記事本文>>>




税 金         (2016年5月31日)


…パナマ文書から出た企業や株主の住所で突出しているのが中国、そして香港だった。バブルの時代に、取材にその香港に行ったことがある。当時、日本では、株式・不動産市場が沸騰し、億万長者が多数生まれた。転がり込んできた大金をどうするのか。「ごっそり税金で持っていかれては困る」と一部の資産家は、現金をバッグに入れ、香港に飛ぶ。… 
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ドイモイ        (2016年5月18日)


…「ドイモイ」の当初は、ベトナム戦争の後遺症により米越関係が好転せず、米国の感情を配慮した日本は政府・企業ともタイなどと比べ積極参入・関与は遠慮気味だった。しかし米越関係正常化(1995年)以降、日本をはじめ外国企業の参入が相次いだ。ベトナム経済が活性化し、次第に豊かになっていく。… 記事本文>>>


ベトナムの実力者     (2016年5月3日)


…現在、国家主席が憲法上の国家元首で、対内、対外的な国家の代表者と位置付けられるが、ベトナム共産党内での序列は、党トップの書記長に次ぐ事実上のナンバー2だ。国内ナンバー1の書記長が他国を公式訪問しても国家元首(大統領や国家主席)の称号がないため、儀礼的に冷遇されるという事
態が起きる。党と国家のトップが分かれ、他国からは、だれが国を代表するか見えにくいのだ。そこで、一人への権力集中を避けてきたベトナムでも党と国家のトップの兼任案が浮上することになる。… 記事本文>>>


韓国総選挙と若者     (2016年4月18日)


…少子高齢化を反映して韓国も60代以上の人口の割合が増加しているが、そうした要因以上に今回の若者の投票率アップが選挙結果に影響を与えた可能性が高い。若者が覚醒し、政治に厳しい目を向けた、ということだろう。「シルバー民主主義」という言い方がある。少子高齢化により有権者に占める高齢者の割合が増し、シルバー世代の政治への影響力が増大する現象である。…         記事本文>>>


中国とフィリピン     (2016年4月4日)


…べトナムとともに南シナ海での中国の動きに猛反発しているのがフィリピンである。フィリピンは、今春、米国との間で、南沙諸島に近いパラワン島の空軍基地など5カ所を米軍の拠点として使用することで合意した。米軍の再駐留を認めた2014年の米比防衛協力協定に基づいた措置だ。…         記事本文>>>



合同軍事演習       (2016年3月23日)


…複数の国による合同演習・訓練といえば、東南アジアでは、「コブラ・ゴールド」が有名だ。米軍とタイ軍の主催で1982年から毎年行われ、日本の自衛隊も参加している。今年2月には、タイ中部の海軍基地で行われた。日本、韓国、インドネシア、マレーシア、シンガポールなど計28カ国が参加し、中国はオブザーバー参加だった。災害援助や人命救助など人道支援活動に関する訓練を行った。…   記事本文>>>

北朝鮮の障害者福祉政策   (2016年3月19日)


…最初は水泳を学ぶのは大変難しかった。コーチらは水泳のコツ、基礎動作を分かりやすく教え、フィジカルトレーニングや柔軟性訓練、水中訓練を繰り返した。その結果、泳力は見違えるほど向上し、3000メートルも泳ぐことが出来るようになった。金英賢さんは全国学校別水泳競技と海洋水泳競技でそれぞれ優勝する栄誉にも輝いた。…   記事本文>>>


GDP            (2016年3月8日)


…インドの名目GDPは、約2兆1826億ドル(約244兆円)。前年は9位で、今回、ブラジルとイタリアを抜いた。17年にはフランスを抜き6位になる見通しだ。IMFはインドの成長率が2016年、2017年に7.5%に達すると予測している。中国のGDPが日本を抜き、いまや米国に次いで世界2位、そしてインドが欧州勢を抜き出した。3位の日本を加えると、アジア経済のパイの大きさが分かる。…   記事本文>>>


大航海            (2016年2月24日)

…専門家によると、船の「目」は、航海の安全を祈る「魔除け」の意味や豊漁の祈りが込められているとの話。ベトナムだけではなく、中国の南部の沿岸地方やフィリピン、沖縄でも見られるという。大航海時代、日本人は海を越え東南アジア各地に住み着いた。16〜17世紀にかけ、朱印船に乗った日本人がベトナムにやって来て、中部のホイアンに日本人町を形成した。… 
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ベトナム共産党大会      (2016年2月10日)


…クアン氏の経歴から日本とは縁がなさそうに見えるが、意外と日本とは
浅からぬ関係にある。クアン公安相はハノイや日本で日本の警察庁や外務省関係者らとたびたび会見している。ベトナム公安省と日本の警察庁はこれまで、国境を越える犯罪やハイテクを駆使した犯罪への対策、交通安全、要人警護、相手国民の保護などさまざまな分野での協力を維持、推進してきた。… 
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ガルーダとテロ      (2016年1月26日)


…インドネシアの象徴である「ガルーダ」は、伝説の鳥である。それが描かれている国章には「ビネカ・トゥンガル・イカ(多様性の中の統一)」と書かれている。インドネシアは世界最大のイスラム教徒の国で、人口約2億5000万のうち約8割を占める。大部分が穏健で寛容だ。そこには、「多様性の中の統一」の精神が貫かれている、といえよう。しかし、グローバル化の波とともにイスラム過激派の波もインドネシアを襲い始めた。… 
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中国のモグラ      (2016年1月13日)


…中国のモグラは大別すると、9種類になる。「賃金」、「インフレ」、「民主化」、「内需」、外資系企業の「流出」・「流入」、「恐慌」、「人民元」、「貧困」で、モグラたちは、地下で放射線状に広がる多角的シーソーに乗っている、というのだ。…   記事本文>>>



民主化と「反日」    (2015年12月15日)


…次の大統領の金大中氏は、軍部の動向をそれほど気にしないで民主化を深化させることができた、と思う。大統領選挙で、二人の順番が逆になれば、混乱も起きていただろう。
 民主化とともに金泳三政権が進めたのは過去の清算だ。旧朝鮮総督府の建物を「植民地支配の象徴」と解体した。竹島(韓国名・独島)に新たな接岸施設を作り、実効支配を強めた。韓国国民が、竹島問題に神経質になるのは、このころからだ。… 記事本文>>>




産業立国        (2015年11月25日)

… 日本企業での研修を行い、企業の要請に応える教育を目指し、卒業後には日系企業で活躍できる学生を養成する、というわけである。開学までには、日本側から様々な支援・協力があった。金沢工業大学のカリキュラムが採用され、「現実の問題に対して自ら考える力とコミュニケーション能力を身につけ、社会・企業で即戦力になる教育」が学生に施されるという。開校式には、約700人の新入生が顔を揃えた。… 記事本文>>>



後継者(カンボジア)    (2015年11月12日)


… 首相は64歳の若さだ。少なくとも今後10年は、安定政権が続くとみられる。その中での後継者問題。注目を集めているのはフン・セン首相の息子(三男)、フン・マニー氏(33)である。米国、フランス、オーストラリアでの留学経験がある国際派で、弱冠32歳で国民議会議員に当選した。2010年 まで父であるフン・セン首相のもとで働き、「帝王学」を身につけたという。… 記事本文>>>




二つの罠(わな)      (2015年10月28日)

… 今回の米中首脳会談は、ローマ法王の訪米とも重なり、米国民の関心も薄く、具体的な成果にも乏しかった、と言われる。トゥキディデスの罠についての言及が、最大の意義、との指摘もあった。… 記事本文>>>







翻訳力とノーベル賞      (2015年10月12日)

… 日本の受賞者ラッシュを読み解くヒントになる本がある。「日本語の科学が世界を変える」(松尾義之著・筑摩選書)だ。松尾氏は「日本語の中に、科学を自由自在に理解し創造するための用語・概念・知識・思考法までもが十二分に用意されている」と指摘しながら、物理学賞を受賞した益川敏英氏の「日本語で最先端のところまで勉強できるからではないか。自国語で深く考えることができるのはすごいことだ」との意見を引用、「日本語とノーベル賞」の関係を説明している。… 記事本文>>>


スービック海軍基地     (2015年9月30日)

… フィリピンの大統領は、過去の独裁的長期政権に対する反省もあり、再選が禁じられている。アキノ大統領は、後継候補にマヌエル・ロハス内務・自治相を指名した。そのほかにもジェジョマル・ビナイ副大統領や国民の人気が高いグレース・ポー上院議員などの名が挙がっている。大統領選は経済政策や貧困対策をめぐり、戦いが繰り広げられそうだが、もう一つ、大きな課題は、南シナ海における安全保障問題への取り組みだろう。…
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セレンディピティ      (2015年9月14日)

                                   … 国際政治・社会を眺めたらどうだろう。偶然、権力が転がり込んでくるクーデターや政変もその例ではないか。軍事クーデターにより、政権が転覆し、軍のトップが最高権力の座におさまる。「偶然」なのにそれが長期化していく。いまのタイがそれだろう。…   記事本文>>>



分担率と国際貢献      (2015年9月4日)

                                   … 初分担率は、国民総所得(GNI)の世界合計に対する各国の比率などを踏まえて算定される。資料によると、日本の分担率は、「日本経済の黄金時代」といわれる1980年代になるとその比率は10%と前後となり、2000年には、20%を超えとピークを迎える。しかし、中国の台頭、「失われた20年」と言われる経済停滞で現在は10.83%と、80年代の水準まで低下している。…   記事本文>>>


経済発展と民主化      (2015年8月4日)

                                    … 初代首相で首相の実父でもあり、開発独裁路線を進めてきたリー・クアンユー氏が今年3月に死去した。「リー・クアンユー時代の終焉」は、開発独裁の終焉と重なる予感がする。
 そして、いま注目されているのがマレーシア、ナジブ政権をめぐる政府系ファンドの資金流用疑惑の行方である。ナジブ首相は、説明責任を果たすよう求めた副首相を事実上、解任した。…   記事本文>>>


世界遺産          (2015年7月28日)

 …世界遺産委員会は、「明治日本の産業革命遺産」を世界文化遺産に登録することを決めた。土壇場まで日本と韓国との間で調整がスムーズにいかず、時間切れ寸前の登録決定だった。
 韓国側は戦時中、産業革命遺産の23施設のうち7施設に朝鮮半島出身者が働かされたとし、徴用に言及することを要求。日本は「1850年代から1910年までが遺産の対象年代で、時代が異なる」と反論していた。…
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ASEANの「川」と「海」   (2015年7月18日)

 …ASEANの「川(陸)」に向かいがちな経済協力・支援の姿勢は、
インドネシア、フィリピンといった「非メコン圏」の国々にとってはおもしろいわけはない。この2カ国に加え、ブルネイ、マレーシアが中心になって、島嶼部の広域開発の本格化を目指し、支援の「潮目」を変えようとしている。その頭文字からとった「BIMP広域開発」がそれだ。…
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「春窮」から「経済大国」   (2015年7月1日)



 …両首脳からは、50周年を転換点にした未来志向の関係構築の意欲が感じられた。それを実現するためには、日本は韓国の「春窮」にまつわる歴史を、韓国は「春窮」から抜け出し経済大国に至った間の日本の存在について、深く考えることが必要だろう。…   記事本文>>>





ジャパン・アズ・ナンバーワン  (2015年6月22日)


 …「ジャパン・アズ・ナンバーワン」は、やがて迎える日本経済の絶頂期に合わせるように発刊されたが、「「ジャパン・イズ・ナンバーワン」でないところがミソだ。のちに「この本のタイトルは、経済が一番大きいという意味ではない。日本は義務教育の水準や長寿であることなど多くの点で『世界一』で、米国は学ぶべきところがある、という意味だった」と語っており、日本礼賛というより米国への警鐘の書だった。これを誤解したのか、日本は舞い上がり…   記事本文>>>



カリスマは健在        (2015年6月2日)


 …講演と学生との質疑応答に応じたマハティール氏は、中国や韓国など周辺国との関係における安倍晋三首相の外交姿勢について「日本のためと思っているのだろうが、時に好戦的に映ってしまう」と述べ、対話による緊張緩和を改めて促した。
 一方、戦争責任については「日本の首相が毎年謝罪する必要はない。任期中に1回でいい」と日本政府の立場に理解を示した。しかし、「不必要に他国をいら立たせるのはよくない」と念を押す。…
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インパール作戦と友好      (2015年5月28日)


 …埼玉県に住む今泉清詞さんは、その苦難を経て生還した一人である。新聞報道などによると、当時20歳だった今泉さんは、陸軍の歩兵として作戦に参加。戦況悪化―撤退となりジャングルを敗走した。マラリアにもかかったが、現地の住民に食べ物を分けてもらいながら運よく生き延びたという。復員後、多くの戦友が助けてもらい、また、朽ち果てた戦友の遺体を現地の人たちが埋葬してくれた、ことを知り「国の将来を担うミャンマーの若者を育てることで恩に報いたい」と奨学会を設立した。…
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シルクロード経済圏       (2015年5月8日)


…会議では、ホストのインドネシアのジョコ大統領とともに「主役」となったのは、アジアインフラ投資銀行(AIIB)の設立を主導する中国の習近平国家主席だった。「中国はいかなる政治的条件も付けずに援助する」と訴えた。習主席は、AIIBや400億ドル規模の「シルクロード基金」についても触れ、経済大国としての存在感を示した。
 AIIBは習主席が2013年に打ち出した「一帯一路」構想の流れをくむ。海と陸の「シルクロード経済圏」の建設である。…

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民主化と少数民族       (2015年4月21日)

…少数民族問題を担当するアウン・ミン大統領府相が、4月16日、東京の「フォーリンプレスセンター」で内外記者との会見に応じた。日本、中国、フランス、シンガポール、英国の記者らが出席した。ミン氏は、停戦協定案合意までの日本政府や会見に同席した笹川陽平・ミャンマー国民和解担当日本政府代表からの
支援に謝意を示した。会見では「いまの状況では、『合意』といっても恒久的和平にはほど遠いのでは」との質問に対し、ミン氏は「わたしが担当してから和平交渉により戦闘を90%減らした。ミャンマー国軍は和平を望んでいる」としながら「難民や武装勢力の帰還を実現させ、雇用創出などで日本政府に支援をいただきたい」と訴えていた。…  記事本文>>>


強権政治           (2015年4月07日)

…マハティール氏は、リー氏の死去後にブログで当時の対立について「良き国家のあり方を巡る考え方の違いのためだった。私たちは親友とは言えないが、それでもリー氏の死去を悲しく思う。ASEANはスハルト・インドネシア元大統領に続き、強力なリーダーを失った」とその死を悼んでいる。
 こうした強力なリーダーによる「開発独裁」の継続と成功は、周辺国にも影響を及ぼした。…  記事本文>>>




価値観の違い          (2015年3月24日)

…豪州は、時の政権によって「脱亜」とアジアの一員であるという「入亜」に揺れ動いてきた。「脱亜」は、対米重視外交で「この地域で米国を補佐する」、「入亜」は地理的にも近く経済成長センターのASEANの中に入り込もうという立場だ。2人の豪州人のほか、麻薬密輸の罪でブラジル人とオランダ人らには死刑が執行された。ブラジルとオランダ政府は、駐インドネシア大使を召還する「報復措置」をとった。豪州政府は、死刑執行中止を求めながらもインドネシアとの外交関係に影響を及ぼすことはないと表明しているという。…  記事本文>>>

ラストライフ in Vietnam     (2015年3月11日)


…「老後を東南アジアで過ごしたい」という日本人が増えているが、「マレーシアやタイで、という話はよく聞くが、ベトナムで老後を暮らすとは。社会主義国の首都が、松坂さんの言うように『住みやすいのか』」と思われる方も多いと思う。しかし、ベトナム社会の中に立ち入ると、その疑問も氷解すると思う。ベトナム社会の特徴に「識字率の高さ」と「長寿」がある。識字率は90%に近く、周辺国に比べても極めて高い。… 
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交通渋滞              (2015年2月25日)


…新聞報道によると、いま交通渋滞の最も深刻な都市はインドネシアのジャカルタという。英国の車両用潤滑油メーカーが、各国78都市で交通渋滞を調べた結果によるものだ。調査は、各都市で使われる車が1年間に平均で何回、停止と始動を繰り返したかを算出したとし、渋滞の深刻度の目安とした。調査によると、ジャカルタは333,240回で最多。次いでトルコ・イスタンブール32,520回、3位はメキシコ市30,840回――という結果だった。…    記事本文>>>

ASEAN標準時            (2015年2月10日)


…ASEAN共通の「標準時」が設定されるのは、結構なことである。
しかし、日本にとって気になるのは、ASEAN標準時が採用された場合、「協定世界時」にプラス8時間になる可能性が強いということだ。そう、世界第二位の経済大国・中国に合わせるわけである。そうなれば「時間」までも中国に飲み込まれる。中国とASEAN経済の一体化はさらに促進されるだろう。…    記事本文>>>


財閥と政権           (2015年1月28日)


…大韓航空というブランドのゆえ、そして世襲経営を続ける財閥への反発が、韓国内で大きな騒動に発展した背景にあった。また、ビッグニュースとなったもう一つの要因として、国民の多くが、大韓航空が世界に羽ばたくまでに至った、異様ともいえる「成長過程」を知っていたことが挙げられる。…
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ASEANと2015年      (2015年1月15日)


…日本は、これを機に福田赳夫首相によるる「福田ドクトリン」を掲げた。
「軍事大国にならず、相互信頼を構築し、対等の協力者の立場で平和と繁栄に寄与する」という内容だ。このドクトリンがASEAN外交の指針となり、また日本からの進出企業にも信頼獲得への道標ともなった。…
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2015年の議長国はマレーシア   (2014年12月23日)


…東南アジア諸国連合(ASEAN)の加盟国は、輪番制で議長国を務める。2015年、議長国を務めるのが、このマレーシアである。同年末には、ASEAN経済共同体が発足する予定である。単一の市場・生産拠点を目指すが、多種多様な様相を見せる加盟国の利害を調整しながらリードするのは一筋縄ではいかない。2015年は内政とともにASEAN外交でもマレーシアにとって正念場の年となる…    記事本文>>>

ベトナムにみるODAの存在感    (2014年12月8日)


…ODAは国際貢献の有力な手段だ。とりわけ紛争解決に、直接、武力行使をしてこなかった日本にとって存在感を示す源である。かつてその実績額は世界一位だったが、巨額の財政赤字を立て直す一環として削減の対象となり、米英独仏に抜かれ五位に転落した。これまでも日本の支援は「巨額の割には“顔”が見えない」と言われてきたが、急激な縮小でさらなる「印象度」の下落が心配された。しかし、日本の支援は、アジアの躍進を支えてきた実績とノウハウ、それに信頼がある。相手の自主性を尊重し、協力する精神を心得ている。…    記事本文>>>

クールジャパンと「豊かになったベトナム」  (2014年11月25日)


…改めて「豊かになったベトナム」を感じた。「ジャパン フェスティバル」の熱気も市民生活の余裕とゆとりの賜物である。
 貧しかった社会主義国が、ここまで繁栄したのは、いうまでもなく1986年に採択された「ドイモイ(刷新)」政策のおかげである。重工業優先政策を改め国際経済参入を目指した開放・経済改革路線の成功だ。…  

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「異」への偏見        (2014年11月12日)


…偏見によりイメージが独り歩きするのは怖い。例えば、北朝鮮についてだ。テレビ、新聞、週刊誌の報道など日本のメディアは「孤立した国・北朝鮮」とよく指摘する。しかし、その「孤立ぶり」について実際はどうなのか。国交樹立国を基準にしてみると、日本は193カ国と国交を持っている。韓国は188カ国。では「北朝鮮は、どのくらいの数の国と国交を樹立しているか」と聞くと、正確な数を挙げる人が非常に少ないことに驚く。… 
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ノーベル賞考        (2014年11月1日)


…一口に「ノーベル賞」と言っても、このように色々なエピソードがあり興味深いが、この賞がスタートしたのは、20世紀が始まった年であり、日本は明治時代。日露戦争は、その3年後に始まる。この時期に北欧の国が科学技術の進歩、平和の理念、文学の意義について考え、国際的な賞を設定したのだ。20世紀が生み出した最高の権威と栄誉ある賞だといえよう。… 
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米・越関係 新時代      (2014年10月19日)


…他国の兵器・武器の受け入れは、その国との厚い信頼関係とともに「覚悟」が必要だ。兵器には最新的な技術と情報が詰まっている。最高の工業製品でもある。それが自国に入り、今後、ノウハウ指導など人的な軍事交流も活発化する。資本主義の理念・価値観が混入してくるのは避けられない。… 

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タイ暫定政権の税制改革   (2014年9月30日)


…タイの暫定政権が税制改革に乗り出す意向を示した、というニュースに接したからである。固定資産税や相続税を新たに導入して富裕層からの徴税を強化するという内容だ。これまでタイは相続税・固定資産税がなく、所得や資産格差の固定化・永遠化の傾向が強かった。つまり貧困層はずっと貧乏で金持ちはずっと金持ち、という構図だ。両税の導入は、富の再配分や遊休地の再利用を促し、経済の活性化を呼び起こす。…  記事本文>>>

メディアとイメージ    (2014年9月19日)


…この調査結果は、何を物語るのか。ご存知のように竹島、従軍慰安婦など歴史認識をめぐり日韓は対立し、過去にからむさまざまな問題が露出してきた。両国の世論は、ともに相手国に厳しい。しかし、そこに住む国民のうち実際に相手国に渡航したのは、1〜2割程度にすぎないのだ。ほとんどは、メディアが流す情報をもとに相手国のイメージを創り、ふくらましている、ということになる。…  記事本文>>>

宴席外交      (2014年9月16日)


…「知日派の柳興洙(ユ・フンス)氏が新駐日大使に」のニュースが飛び込んできた。76歳。韓日議員連盟幹事長などを歴任した長老で、幼少期を京都で過ごし、京都大でも1年学んだ日本通である。流ちょうな日本語を話し、
「自分の一生は、日本と一緒にいた一生と言われるくらいだ」と言ってはばからない。…    

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ASEAN-ARF会議は2国間外交の場か  (2014年8月20日)


…ASEAN関連会議をみていくと「域内の問題を話し合い、解決をはかる場」という本来の趣旨よりも、「会議に集まる域外国の外交の場」という色彩が強いのに驚く。日本は最初から本番のASEAN関連会議よりも中韓や北朝鮮との個別会談に的を絞っていたように思えてならない。当然、メディアの関心もそこに集まる。…    記事本文>>>

 庶民派大統領     (2014年8月7日)


…ジョコ氏の大統領就任は、インドネシアの独立後の歩みを振り返る時、「大きな意味」を持つ。スハルト政権以後の大統領は、ハビビ、ワヒド、メガワティの各氏とユドヨノ現大統領の4人。独裁的だったスハルト政権との「政治的距離」は違っていても、いずれも軍人、富裕層や政治家の血筋を引き、その影響を受けた。ジョコ氏は、それとは無縁の初めての庶民派大統領だ。…

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 モディ政権      (2014年8月1日)


…インドで、約8億人の有権者による総選挙が行われ、10年ぶりに政権が交代した。ナレンドラ・モディ氏が率いる最大野党「インド人民党」が大勝、モディ政権が発足したのだ。モディ氏は、西部・グジャラート州の州政府首相として企業誘致を進め、経済発展を実現した実績が評価された。…


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ラオスは東南アジアのバッテリー   (2014年7月7日)


…ラオスは、海はなくてもメコン川の水運・水力に恵まれ、隣接する中国・雲南省での開発推進の波にも乗り、発展が期待されているのだ。電力不足が懸念されているミャンマー、カンボジアとは違い、水力発電のおかげで電気代が低水準で安定し、停電も少ない。人件費もタイに比べて三分の一程度といわれ、進出・拠点の要件が揃っている。…

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タイ リスク      (2014年6月9日)


…軍が全権を握ったことで、バンコクの街頭が静かになったとしても、今後、政治混乱に終止符が打たれ、社会が安定する見通しがついたわけではない。ここに八方ふさがりのタイ政治の危機がある。また、自然災害への恐れも「タイ リスク」につながっている。…

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中国とベトナム〜1000年の怨念    (2014年5月28日)


…ベトナムは、中国の歴代王朝から繰り返しの侵略を受けてきた。約1000年もの間、その支配下に置かれた。中国の圧政に対して立ち上がったチュン姉妹、明軍を撃破した「レ・ロイの蜂起」などは、ベトナム国民のだれもが知る史実で、その主人公の名前はいまも各地の街路名などに残されている。…
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アジアの変動      (2014年5月13日)


…アジアは「成長センター」となり、2001年には、日本を含めアジア諸国のGDPの割合は、ほぼ40%弱まで回復した。そして中国の台頭である。2010年に中国のGDPが日本を超え、世界第二位の経済大国になった。…
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ビザ緩和      (2014年5月5日)


…ビザが緩和されば、訪日観光客が増加するのは間違いあるまい。「当てにしていなかった」存在が、いまでは「観光立国」を目指す日本として欠かせない有力な収入源になったわけだ。…
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統一と「テバク」      (2014年4月25日)


…韓国では「統一には巨額な費用がかかる」というデメリットが強調されてきた。その中で朴大統領は「統一はテバク(大当たり)だ」つまり「統一は、”はずれ”ではなく”大当たり”のくじ」と強調し、統一コストの負担で苦しむのではなく「韓国経済が大飛躍する好機だ」と説明する。…

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インドネシア/資源大国から工業国へ      (2014年4月10日)


…イインドネシアが資源の輸出国から消費国への構造転換を迫られている点だ。ニッケルなど鉱石の輸出を未加工の状態では禁じ、国内での製錬を義務づける一方で、世界最大の輸出国だった液化天然ガス(LNG)についても米国からの輸入を決めた。…    記事本文>>>

中越戦争35周年      (2014年4月1日)


…中越戦争は、両国関係の歴史的な対立やその複雑性を反映しているが、中国の周辺外交の特徴を示すサンプルとしても重要だ。…

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独立戦争と民族感情     (2014年2月22日)


…朝鮮半島。日本の敗戦がそのまま解放につながり、米ソの分割統治・分断のすえ南北朝鮮の建国となった。いろいろな見方があるが、ベトナムやインドネシアなど植民地支配国に対する戦争や抵抗の結果、独立を果たした国とは明らかに違う。そのわだかまり鬱憤(うっぷん)が韓国にある。…
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フン・セン首相とサムレンシー氏  (2014年2月9日)


…政権長期化による「飽き」と「不公平感」が社会に漂い、軍出身のフン・セン氏と対極にある学究肌のサムレンシー氏に期待が高まった、といえよう。国民は変化を望んでいる。…



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ASEAN 2014年の課題 (2014年1月21日)


…10年前、20年前には考えられなかった、ASEANの変身ぶりである。しかし、新たな混乱、不安もある。例えばタイ。民主化推進のお手本とも言われたこの国の政治的混乱は目を覆うばかりだ。タクシン元首相派と反タクシン派との間の対立は、とどまるところを知らない。…

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「国際スポーツ元年」ミャンマー (2014年1月8日)


…「東南アジアのオリンピック」とも呼ばれる東南アジア競技大会がミャンマーで開かれた。実に44年ぶりの開催だが、この年月の数字にこそ、この国が長い間、「軍事独裁体制」の暗闇の中に置かれていたことを表わしている。…   記事本文>>>

ベトナムとサンマ (2013年12月27日)


…どうしてベトナムまでサンマが送られてきたのか。根室市は2010年に地元の経済団体や漁協などと「根室市アジア圏輸出促進協議会」を発足させ、日本貿易振興機構(ジェトロ)北海道貿易情報センターなどの支援のもとベトナムへの冷凍サンマ輸出を始めた。輸出量は10年の6.7トンから2012年には415トン急増した。…
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観念と実利の日韓・日中関係 (2013年11月25日)


…当時の金泳三大統領は、旧朝鮮総督府の建物を解体した。さまざまな歴史を刻んだ建物であり、まだまだ十分活用できたが、目障りな「負の歴史」、「日帝の残滓(ざんし)」を消去する、というわけで取り壊された。対照的なのは、中国人である。同じように日本の植民地支配を受けた台湾では、旧台湾総督府を残し、現在も総統府として重用している。…
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ミャンマーとASEAN (2013年10月30日)


…2014年の議長国は、ミャンマーである。政治体制、宗教、民族、言語が異なる国々が集まるASEANの会議は、議論をまとめる議長国のリーダーシップに注目が集まる。初の議長国となるミャンマーがその大役を果たせるのか、
が心配であるが、それと同時に加盟以来「ASEANのお荷物」と言われてきたこの国が、議長国を引き受けることに感慨を覚える。…
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将軍と「中部魂」    (2013年10月25日)


…ザップ氏は、優れた軍事戦略家であり、その判断力、決断力には定評があった。圧倒的な戦力を誇るフランス軍を破ったディエンビエンフーの戦いは、まさに粘り強さの勝利だった。…


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ベトナム戦争と韓国   (2013年10月1日)


…韓国がベトナムと国交を結んだのが1992年。この間、韓越の関係は経済分野を中心に強化された。最近も朴槿恵大統領が訪越したが、報道によると「韓国軍の過去の残忍な行為」について公式の場では、話題にもならなかったという。大統領は、ベトナムの国父、ホー・チ・ミンの廟参拝、献花の時を含め戦争の歴史にはまったく触れず、もっぱら経済協力問題に終始した。…
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技術移転と「中進国の罠」  (2013年9月6日)


…「日本企業が進出し、工場をつくり、人材を育ててくれたことにより、経済成長が実現した。日本がなければ、ここまで近代化されなかった。ASEAN諸国は、日本の民主主義体制、生活様式、職業におけるプロフェショナル性に高度な科学技術を高く評価している」と指摘した。現在、奈良県立大学の客員教授にもなっているスリン氏の日本を見る「温かい目」を感じたが、もっとも強く主張したのは、以下の点だった。…  記事本文>>>

ファストフード     (2013年8月6日)


…「戦争を回避するマクドナルド理論」というのがある。マクドナルドの店がある国同士が戦争状態に陥った例はない、という指摘だ。価値観の共有があるからだ。また、マクドナルドの進出は、その国に一定数の中間階級が生まれた、ということを示し、そうした生活水準に達すると失われる経済的損失を考える層が厚くなり、簡単には戦争にはならないというわけだ。…
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イスラムとキューピー・マヨネーズ (2013年7月25日)


…食品会社は「製造においてイスラム圏では豚肉を使わない」などの戒律に従ってきた。日本企業も細心の注意を払ってきたといえるが、人形の包装図柄まで「反イスラム」の指摘を受けるとは思わなかっただろう。…
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信任投票       (2013年7月11日)


…トナム国会は6月、グエン・タン・ズン首相ら要職者47人に対する初の信任投票を行った。各議員が信任度を「高い」「普通」「低い」の3段階で評価して投票する。「低い」が3分の2を超え、あるいは2年連続で過半数となった場合、辞任するか、第二弾の信任投票に付される。そこで不信任が過半数となれば、解任される、というシステムだ。…

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煙 害         (2013年6月29日)


…毎年6月ごろになると、隣国インドネシアのスマトラ島で野焼きによる森林火災が発生、その煙が海を渡り、シンガポール、マレーシアまで漂う。
ジャカルタからシンガポール、マレーシアまで飛行機で飛べば、わずか2時間。この至近距離からの「煙攻め」は深刻である。…

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外貨送金がけん引役ー変質するかフィリピン経済 (2013年6月4日)


…海外出稼ぎ者・送金額の増加を支えているのは、フィリピン人の英語力である。フィリピンでは、英語が公用語になっていて人口のほとんどといっていいほど英語を話すことが出来る。米、英に次ぐ世界第3位の英語人口、という指摘もあるほどだ。現在フィリピンの人口は9600万人。その50%は25歳以下で構成されている。…    記事本文>>>

「韓流」と「日流」   (2013年5月25日)


…「韓流と日流」についての分析で興味深かったのは、梁教授の指摘だった。梁教授は「韓流が注目を集めているが、日流も相変わらず世界的に共有され、強力な力を発揮する、静かな文化的な流れだ。最近、韓国の放送局では、日本のドラマをリメークしたドラマが高視聴率を記録している。韓国の大衆音楽は、すでに戦後以降から日本音楽の影響を受けてきており、漫画とアニメ分野も日本の影響を抜きにして語ることができない。…
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人工国家と文化    (2013年5月11日)


…シンガポールの街角で気がつくのは「現代美術」である。「マーライオン」があるベイエリアの南西に「ギルマン・バラックス」がオープンした。英国植民地時代の軍用地跡(6.4ヘクタール)を整備した「美術センター」だ。
現代美術展や各種イベントを行い、現代美術の発信拠点になるように、と期待されている。…
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マレーシア総選挙   (2013年5月2日)


…「乗客(有権者)への口コミ」を意識したのか、タクシー運転手へのタイヤ購入用の引換券支給などきめ細かい「ばらまき」もある。野党連合も負けていない。政権交代を実現しようと大学授業料の無料化、高速道路無料化などを選挙公約に掲げているという。マレーシアは財政赤字の状態が続いている。経済は成長が加速しているものの財政支出が増大しており、このまま「ばらまき」が広がれば財政悪化に拍車をかけることは確実だ。…
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イエン・サリ       (2013年4月4日)


…死去したイエン・サリ氏は、1976年から1979年までカンボジアの外相を務め た実力者で、「大量虐殺の首謀者」とされていたが、特別法廷でもこれまで関与 を一貫して否定している。イエン・チリト、ヌオン・チア両被告も高齢で、いずれも起訴事実を否認していることから、被告の存命中に判決が下されるかどうかについて悲観的な見方が強まっている。…


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シアヌークのいないカンボジア  (2013年3月25日)


…激動のインドシナを見続け、米国、中国、フラン スといった大国を相手に外交手腕を発揮しながら、この国をリードしてきた。前国王がいなくなったカンボジア。これは、権力を肥大化させているフン・セン首 相の「独走体制」に対する最後の歯止め役がいなくなったことを意味する。…


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ベトナム憲法改正と政治の自由  (2013年3月15日


…社会変化を受けて、論議されているのが、「ベトナム共産党の指導的役割」に関する憲法第4条である。「共産党は国家、社会を指導する勢力」と規定し、1992年以降も1党独裁体制を正当化してきた。ベトナム国会は、1月に改正草案を公表したものの1党独裁体制に関しては、大幅な改正は盛り込まれなかった。…   記事本文>>>

クメール美術とフランス極東学院  (2013年3月1日)


…仏領インドシナのハノイにあったフランス極東学院と東京帝室博物館(当時)の間で美術品を交換した。日本からは山水図など美術品、極東学院からは、石造彫刻、陶器などが贈られた。しかし、戦後になってもこのクメールの美術品がまとめて展示される機会は数回しかなかったという。…

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 遺 骨        (2013年2月13日)


…ビルマ(ミャンマー)の密林には、いまも多くの遺骨が残る。とくに政府と対立していた少数民族の支配地域は、これまで調査さえなかなかできなかった。それが「1月上旬、14の少数民族武装勢力が支配する全地域を対象とした日本人戦没者の遺骨分布調査が始まる。…
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