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Extra#1 平壌の公園










 
  今回、平壌を訪れて感じたことは真新しい小さな公園の多さだ。この1年の間に設けられたのだろう。
凍てつく寒さの中、アパートの片隅にある小さな遊び場では真新しい遊具で子供たちが遊んでいた。
また、市内ではローラースケート場を幾つか見かけた。冬ならアイススケートと思い込んでいたいが、ローラースケートなら水(氷)を張る必要がなく、一年中楽しめる。

 地元の人の話では、日中は隠居した老人、退勤後は若者や熟年層も公園に立ち寄り、雑談を交わし、娯楽に熱中するという。北朝鮮の中央テレビでも公園でくつろぐ市民の姿を放送した。
 ある労働者はインタビューで「公園は子供だけでなく、大人も喜んでいる」と答えた。「仕事でたまったストレスがここに来れば解消される。私も時間があると子供を連れてきてローラースケートを教え、運動もやっている。本当にいい場所だ。こんなにりっぱな遊戯公園を設けて下さった金正恩元帥に感謝している。」

 日本や韓国では、「弾道弾ミサイル」を打上げ、核実験を実施する、「ならずもの国家・北朝鮮」のイメージだけが先行する報道が多い。そこに必ずといってよいほど添えられるのは、「国民生活を犠牲にして軍備増強を推し進めている」という説明だ。
 しかし、こういう事実もある。金正日総書記の急逝後、金正恩第1書記が推し進めた政策の第一歩は娯楽施設の充実だった。昨年、金正恩第1書記は綾羅島に大きく広い人民遊園地を建設した。また、「軍隊を動員し平壌市の各区域に人民が休憩を取れる近代的な公園を設けるように」との指示を出している。

 平壌ではローラースケートが流行っている。色鮮やかなスケート靴を履き、冬のわずかな日差しを浴びながら親子で滑りを楽しんでしる。日・米・韓などの、危機を煽るような報道をあざ笑うかのように、公園では多くの人が安らぎの時間を過ごすしていた。
 もちろん、いまの北朝鮮は、食料、エネルギー事情は十分とはいえない。しかし、15年ほど前の「苦難の行軍」時代を知る人にとって今の平壌は、その苦しい状況とは別の世界である。人民生活は「苦難の行軍」時に比べると改善が進み、生活は安定してきた。人民も金正恩指導部を信頼していると思われる。公園建設は、指導部に対する人民の支持を高めることに一役を果たしたようだ。 






(アジア・ウオッチ・ネットワーク 小堀 新之助)



















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