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Extra#19   軍事訓練とスポーツ大会














木に綱を結び「綱引き」の特訓をするチーム

 2015年も2月に入り、平壌市内では二つの光景がみられた。
 いま平壌では、金正恩第一書記が陣頭に立ち軍事訓練が強化されている。北朝鮮は朝鮮半島の緊張緩和に向けて幾つかの提案を投げかけた。しかし、米・韓は北の提案を一蹴した。米国の敵視政策を断固粉砕するとして軍事訓練のレベルを高めているようだ。

 一方、市民生活には、緊張感はあまりない。昨今のスポーツ・ブームは相変わらず続いている。対米関係の緊張など無縁であるかのように、中央機関で働く職員による各種対抗試合が行なわれている。

 「第20回中央機関活動家スポーツ競技大会」と言われるもので、平壌市内・青春通りのスポーツ村の競技場ではどこも熱戦が繰り広げられている。
 この大会は各職場の親睦交流が目的だったが、最近では勝負へのこだわりも強くなっているようだ。海外試合で活躍する北朝鮮選手の活躍がメディアで報じられたことがその背景にある。
 各競技の中で、特に熱戦となったのは女子バレーボールだったという。そして、多くの観客を沸かせた競技は、平壌体育館で行われた綱引き競技だった。
 北朝鮮でも綱引きは、長い歴史を持つ民族的伝統競技である。高句麗壁画古墳には、綱引きを描いた壁画もある。大会前には、木に綱を結び、綱引き競技の訓練に熱中する人たちも多かった。
 今年の大会で一番の異彩を放ち、観客を熱狂させた競技は間違いなく「綱引き」だと、多くの市民は言う。

 このままスポーツに熱中する光景だけであれば北朝鮮も長閑(のどか)である。
しかし、3月には北朝鮮を敵とみなす米韓合同軍事演習が予定されている。
 暫くは二つの対極的な光景がつづくのだろうか。




(AsiaWatchNetwork 村上知実)












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