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Extra#34            平壌の愛蓮亭





愛蓮亭



リ・ギョンボク氏


キム・ヨンオクさん
 「愛蓮亭(エリョンジョン)」は韓国で最初に世界遺産に指定された昌徳宮(後苑)にあるものが知られている。昌徳宮は王の住む宮殿(昌福宮)の予備的な宮殿だったが、文禄・慶長の役(壬辰倭乱)で昌福宮が焼け、その後は昌徳宮が宮廷機能の
中心的役割を果たした。
 昌徳宮の中にある愛蓮亭は王と王妃が蓮の花を眺めた場所だと言われている。

 この愛蓮亭は、北朝鮮の景勝地、牧丹峰にもあり平壌市民の人気スポットの一つだ。牧丹峰は国宝級の古い歴史遺跡があり、美しい風光にも恵まれ市民がよく訪れる場所だ。愛蓮亭は牧丹閣へ登る山の中腹にある。近くには名月鑑賞で知られる「乙密台」もあり、この辺りは写生に最高の場所としても知られる。
 また、「愛蓮亭」という艶かしい名前に
魅かれるのか、若いカップルが愛を語り合うデートスポットでもある。祝日や休日にはカップルの姿が大勢見られる。

 休日は若者に圧倒される年配者グループも平日は壮観をなす。かつて愛を語り合った場所で、自慢ののどや踊りを披露する。暖かい日は勿論、寒い冬にも舞のリズムに合わせて楽しく踊るお年寄りたちで溢れる。スピーカーから鳴り響く軽快なメロディーは「歳月は流れても」だった。この曲は2年前に大流行したもので、人気楽団のモランボン楽団や青峰楽団もよく歌う。
 この歌が流れる度に年配者たちの気持ちはおのずと興がのり、顔には満面の微笑が浮かぶ。ヒット曲を口ずさみながら体を動かす彼らの姿から、人生の晩年も若い時代のように幸せに過ごすこの国のお年寄りたちの生活ぶりが覗える。

 大同江区に住むリ・ギョンボク氏(69歳)は「私は毎日、ここに来て踊る。ひとしきり笑いさざめくと十年は若返るような気がします」と言う。

 キム・ヨンオクさん(76歳)も「よい歳月の中、若返りたい。余生を楽しく送っている私は恵まれています」と打ち明けた。 

 北朝鮮の愛蓮亭はこの国の老若男女にとって楽しい憩いの場所となっている。



(AsiaWatchNetwork  村上知実)











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