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Extra#35          国威発揚とバスケットボール




バスケットボールの試合を観戦する金正恩第1書記と
ロッドマン氏 (2014年1月/平壌)





咸鏡南道高原郡高原の体育館








高原市青少年スポーツ学校 ジョン・ハクチョル校長



高原市青少年スポーツ学校コーチ
ジョン・ミョングッ氏
 スポーツによる国威発揚はどこの国でもみられるが、北朝鮮はここ数年「スポーツ強国」建設として熱の入れ方はすさまじいものがある。特に、女子サッカー、マラソン、重量挙げ、ボクシング、柔術、卓球などは国際大会で北朝鮮選手が成果を収めてきた競技といえる。
 そして今新たに強化している競技がある。バスケットボールだ。バスケットボールは金正恩第一書記のお気に入り競技で、自身も愛好する競技として知られる。NBAの選手として活躍したプロ・バスケットのデニス・ロッドマン選手は金正恩第一書記の招きを受けて2度も北朝鮮を訪問している。

 今、バスケットボールのブームは平壌だけでなく地方都市でも起こっている。北朝鮮中部の地方都市、高原郡は26年前に「模範体育郡」の称号を獲得した。世界のバスケットボール界でも超・長身(2m35cm)として知られたリ・ミョンフン選手も高原郡出身だ。彼は高原スポーツ学校から国家チームの選手に選抜されて世界に羽ばたいた。
 咸鏡南道高原郡高原人民委員会体育部傘下の青少年スポーツ学校のジョン・ハクチョル氏(49歳)校長はバスケットボールは同校の十八番競技と自慢する。そして、後進育成に一生をささげているコーチのジョン・ミョングッ氏は同校の誇りだと言う。
<問>どのチームで選手生活をし、コーチになった切っ掛けは何ですか?
<ジョン>私はプロでもなく、選手の経歴もない。ただ中学校時代や人民軍隊に服務する時、学んだだけです。ご周知通り、バスケットボールは球技種目の中で戦術が多様で、人の背を伸ばし、身体を鍛える上で一番の競技です。バスケットボールのコーチになるのは幼年時代の夢でした。その夢を守ってコーチになったのです。もう年を取っているがバスケットボールなしではいられません。
<問>専門教育も受けずにいかに教えたですか?
<ジョン>バスケットボールに対する専門知識がなかったせいで、父兄らの中で意見も多かったです。しかし、私は諦めず、バスケットボールに対する書物を耽読し、プロ選手らの助けも借りて技術を身につけました。父兄らは私の情熱に感服して信じてくれるようになり、わが校のバスケットボールの水準も日増しに高くなりました。全国大会で好成績も記録しました。私は専門家ばかり教えられるという言葉を信じません。キーポイントはスポーツ強国建設のために気遣い、努力する情熱です。それらがあれば立派な選手を育てることができると思います。わが国のサッカー博士で、解説員であるリ・ドンギュ先生もプロ選手ではなかったです。
<問>今まで育てた選手はどれくらいか?名誉称号はもらったのか?
<ジョン>コーチ生活37年間で650人余りを育てました。道や平壌の専門体育団で活躍する選手もいれば、コーチをしている人もいます。名手レベルは50人にもなります。私は2000年に共和国スポーツ名手の称号を授かり、共和国審判員の資格をも獲得しました。
<問>70日間戦闘キャンペーンの間に何をしますか?
<ジョン>国は平凡な私をスポーツマン大会に参加させるなど、あらゆる恩恵を施してくれました。今、私は国のスポーツ発展のために暇があれば「バスケットボールとガード」というタイトルで本を書いています。バスケットボールにおいてガードの役割は試合の勝敗の分かれ目になります。私はコーチ暦37年の経験に基づいて書き始めましたが、生徒らに役に立つかどうかはまだわかりません。隣人から休むことも勧まれましたが70日間戦闘キャンペーンの間に必ず本を仕上げます。またわが生徒らが今年の全国大会女子バスケットボールで優勝できるように頑張ばります。

 金正恩第一書記は2012年10月10日、スポーツ関係者に次のような指示を出した。
「第32回オリンピックまでの約8年間に闘争を立ち上げ、いかなる方法を使っても
わが国のスポーツを新しい水準に進展させよ」。その後、第32回オリンピックの開催地は東京と決まった。
 北朝鮮は東京五輪での金メダル獲得を視野に入れたスポーツ強国建設に邁進している。

(AsiaWatchNetwork  村上知実)











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